スタッフブログ

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2021.9.23|ブログ

第26回 日本糖尿病教育看護学会

2021.9.18〜19
「第26回 日本糖尿病教育看護学会」
日本糖尿病教育・看護学会学術集会にリモート参加させて頂きました。

年に1回の糖尿病看護における最大規模の学会であり、毎年の糖尿病治療と看護のトレンドが色濃く反映される学会になります。また、本年はインスリン発見から100年という節目の年にあたり、糖尿病治療と看護の変遷から医療の進歩を感じると共に、患者と向き合う中で共有できる多くの課題もみられました。

今回、様々なセッションに参加させて頂き感じ・学んだ内容を簡単ではありますが、ご報告させて頂きます。

糖尿病管理で最も重要かつ避けるべきイベントは低血糖です。これは毎回しつこくお伝えさせて頂いていますので皆様にも浸透してきたと考えています。先日、当CLの透析患者様でも低血糖症状により来院されています。今回は事なきを得られましたが、重症例では脳障害や死亡にいたるケースもあります。

また低血糖症状は意外と話したがらない患者様も多く40%くらいの患者様は毎回は伝えていないと回答されたデータも発表されました。では低血糖にはどのような症状があるか。もちろん冷感・倦怠感・眩暈は代表的な症状ですが、意外と視覚症状(目の前が暗くなる・急に光が見える)も多く、多様な症状を呈するため、もしかしたら低血糖症状?と疑うことは低血糖を見逃さないために重要です。

本来は間質細胞液から持続的に血糖値を測定するCGM(Continuous Glucose Monitoring)という機材があるのでこれを使用すれば血糖パターンが目視ですべて網羅できますが、当院では実施不可(施設基準外)のため、SMBG(Self Measurement of Blood Glucose)自己血糖値測定から予測するしかありません。毎日SMBGを実施して手帳を持参する方も極めて少ない現状でどの時間帯に低血糖を起こしているまたは起こす可能性があるのかを予測するには、専門教育と自己研鑽を長年重ねて初めて可能になるスキルです。

一朝一夕では困難ですが、ヒントは隠れています。①血糖値のバラつきがある患者は朝の血糖値が平均以上になるタイミングを見つけること。これは夜間に低血糖を起こした際に肝臓で起こる糖新生が収束しきれず朝まで長引いた結果、朝の高血糖をもたらすソモジー効果という現象です。対処は基礎インスリンの減量(トレシーバ・ライゾデグ等)になるので、手帳を見る機会があれば朝の異常高血糖の有無を探して欲しいと思います。これだけでも身近にいる患者様の低血糖の危険性を低下させることは出来ます。

もう一つはフットケアに関してです。範疇が広いので今回はその中でも爪について。爪は小さな皮膚の一部ですが、運動器とも考えられています。歩行のささいな異常から爪の異常に繋がり、爪の痛みから更に歩行異常や関節の変形が進み転倒に繋がる事例も少なくありません。また、下肢の爪は骨との距離が近く皮下脂肪少ないため、虚血(血の流れが妨げられること)に弱い場所であり悪化するスピードも速くなります。

代表的な爪の異常の1つに爪白癬があります。みなさんも一度は目にしたことがあるのでは無いでしょうか?爪白癬は日本に1100万人いるとも言われており、外用薬や内服薬があるにも関わらず、なかなか減少していません。これは無症状なことが多く完治までに時間を要する場合が多いことが考えられます。

その多くは爪が肥厚・脆弱化し黄色または白色化する傾向にあります。しかし結論的にはこれだけでは白癬の診断は出来ず、詰まる所は白癬菌を鏡検で見つけなければならないのですが厄介な事に陽性率(菌が見つかる確率)は8~80%とも言われており、採取方法が重要になります。爪の場合は爪甲と爪床の間(爪と指の間)を細かく掻き出して検体を採取した方が陽性率が高いと言われています。今後は当院でも白癬が疑わしい患者様も通院されているため、積極的に検査が出来たらと考えます。

まだまだ巻き爪と歩行の関係性など多くの学びを得られましたが、長文になっていますので、実践の中で少しずつ皆様にお伝えしながら浸透していく事が出来たらと思います。

最後に今回の学会参加の許可・ご協力して頂いた院長先生はじめ、加賀総看護部長・スタッフの皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとう御座いました。
〈栁〉

제26회 일본 당뇨병 교육·간호 학회(Japan Academy of Diabetes Education and Nursing:JADEN)에 참가했습니다.
参加了第26届日本糖尿病教育·护理学会(Japan Academy of Diabetes Education and Nursing: JADEN)。
I participated 26th Japan Academy of Diabetes Education and Nursing.

2021.9.23|ブログ

院内勉強会

2021.9.21
「パーサビブ」 Parsabiv
「フォシーガ」 Forxiga
小野薬品工業株式会社
アストラゼネカ

パーサビブ(Etelcalcetide:エテルカルセチド)、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism:SHPT)の注射ですね。

2019.2にも薬情説明は受けましたが、おさらいとして

①カルシウム受容体作動薬として世界初の注射剤。

②血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症の患者において、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制し、血清intactPTH(iPTH)濃度を低下させる。

③薬物相互作用を生じる可能性が低い。

ざっくり作用機序は、

腎臓がダメになり、リンの上昇やビタミンDが活性化しないことにより、血液中のカルシウムが低下する。それに伴い、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が増え、骨が弱まる。

これが二次性副甲状腺機能亢進症の概要である。

副甲状腺細胞表面にカルシウム受容体があるが、この受容体は副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制したり、副甲状腺ホルモン(PTH)の生合成を抑制するのに関与している。

パーサビブ(エテルカルセチド)の作用機序に話を戻す。パーサビブ(エテルカルセチド)は、副甲状腺細胞表面に存在するカルシウム受容体に作用し、主に副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の抑制を増強することで効果を示す。

フォシーガ(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物:Dapagliflozin propylene glycolate hydrate)は選択的SGLT(sodium glucose co-transporter)阻害剤の1つで、血中内に溜まった過剰なブドウ糖を排尿として出すことで血糖値を下げるお薬です

腎臓でブドウ糖の再吸収を行うことに関係しているたんぱく質を阻害し、ブドウ糖の吸収を抑えます。

最近のトピックスとして、日本初の慢性腎臓病(Chronic kidney disease :CKD)への適応が追加されたこと。

腎臓病と循環器病は互いに影響し合って悪化させている悪循環の関係にあります。その原因としては、互いを悪化させる因子に共通したもの(高齢、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙)が見受けられるからです。sodium glucos cotransporter 2(SGLT2)阻害薬には循環器病:心血管疾患(cardio vascular disease:CVD)を増やさないどころか有意に低下させるとの報告もあります。2013年にSGLT2の国内承認により、それ以降の透析患者の心血管イベントの割合も減少傾向を示しており、透析導入前のCKDからの関与が可能と言うことは、相互的な治療の期待も益々大きくなります。

SHPT의 치료를 학습했다.또 SGLT2가 일본에서 처음으로 CKD에서 사용이 승인됐다.
学习了SHPT的治疗。另外,SGLT2在日本首次被批准从 CKD使用。
I learned about SHPT treatment.
SGLT2 was also approved for use in patients diagnosed with CKD for the first time in Japan.

2021.9.21|ブログ

透析アミロイド症講演会

2021.9.16
「透析アミロイド症講演会」19:00~20:00
共催:扶桑薬品工業 カネカメディックス

『手根管症候群の診断と治療』
新上三川病院副院長 関矢仁先生

手根管症候群(Carpal Tunnel Syndrome:CTS)について、御講演を拝聴させていただきました。

そもそも、透析アミロイドーシスは、
腎機能低下

β2マイクログロブリン蓄積

アミロイド沈着

炎症・腫脹

種々の障害発生

①バネ指・手根管症候群
②関節痛
③透析脊椎症
④骨嚢胞 等

※透析10年で40%、20年で90%の症例で
透析アミロイドーシス

【手根管症候群のまとめ】
・腱周囲滑膜の浮腫、肥大による神経の圧迫
・痺れ、痛みが軽減≠改善
・保存療法の効果は限定的
・筋萎縮が進行しないうちに治療を受ける
・内視鏡手術が低侵襲
・男女比は1:6で女性に多い

【最近は手根管症候群の方が減少している】
理由①腎移植件数の増加
理由②血液透析の進歩
理由③β2-MG吸着カラム(リクセル)

투석 아밀로이드증(CTS)에 대해서 공부 모임에 참가하였습니다.
参加了关于透析淀粉样变性(CTS)的学习会。
I participated in a study group on dialysis amyloidosis (CTS).

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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