スタッフブログ

Staff blog

2025.1.28|ブログ

おやつセミナー

2025.1.28
「おやつセミナー」
主催:協和キリン株式会社

≪Drug Information≫
【フォゼベル】
フォゼベルは、主に腸管上皮細胞の頂端膜に発現するナトリウムイオン(Na+)/プロトン(H+)交換輸送体3(NHE3)を阻害する薬剤である。NHE3はNa+と体液量のバランスの維持において中心的な役割を担っており、NHE3を阻害することで細胞膜におけるNa+とH+の交換輸送を阻害、腸管上皮細胞内のH+濃度上昇により細胞内のpHが低下し、腸管上皮細胞間隙でのリン透過性が低下する。これにより、高リン血症患者の血中リン濃度を低下させる、既存のリン吸着薬とは異なる作用機序を有する薬剤。

フォゼベル錠は、リンを低下させる作用とともに、消化管へ水分を引き込む働きがあります。そのため、便の水分量が増えて便がやわらかく(下痢と)なったり、排便の回数が増えたりすることがあります。

【ダーブロック】
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease、以下CKD)の患者さんでは、赤血球産生を促すホルモンであるエリスロポエチンが十分に産生されないため、貧血がよく見られます3。HIF-PHIは低酸素(酸素欠乏)で生じる生理学的作用と同様に、骨髄での赤血球産生を促すことで、腎性貧血に効果をもたらす作用機序の薬剤です。

ダーブロックは、経口の低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素の阻害薬で、透析の有無に関わらず、成人の腎性貧血を効能・効果とした治療薬です。酸素を検知するプロリン水酸化酵素を阻害することで低酸素誘導因子を安定化し、高地で身体に生じる生理学的作用と同様に、赤血球産生や鉄代謝に関与するエリスロポエチンやその他の遺伝子の転写を誘導すると考えられています。

ダーブロックは、ESA注射剤と異なり、経口投与が可能で、低温保管の必要性がない新たな治療の選択肢として位置づけられています。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

Temapanor, Daprodustat 의 의약품 정보 설명을 들었습니다.

聽了Temapanor、Daprodustat的醫藥品信息說明。

I heard the explanation of the pharmaceutical information of Tempanor and Daprodustat.

2025.1.28|ブログ

Cutting Edge CKD-MBD 2025

2025.1.25
「Cutting Edge CKD-MBD 2025」
主催:小野薬品工業株式会社
17:00~19:00 WEB

≪CKD-MBD治療の現状と課題≫
<重要課題>
・CKDの発展・重症化予防
・CKDの合併症予防
・腎代替療法の多様化
※透析見合わせとCKM

≪これからの透析治療≫
【合併症管理において至適な透析療法のあり方を再考する】
<現在のCKD-MBD管理における適切な透析液組成>
①Ca受容体作動薬がCKD-MBD管理の標準治療薬になっている現在のおける適切な透析中Ca濃度は?
⇒低Ca透析液は、低回転骨患者や高Ca血症患者には一定の効果が期待できるが、透析中のQT是正効果や循環動態の安定化を考慮すれば極端な低Ca透析液は避ける事が望ましい。

②CPPsがCKD-MBD管理のターゲットとなっている現在における適切な透析療法は?
⇒透析時間の延長も期待されるが、多くの症例での実践が困難。Ca受容体作動薬の適切な使用を前提として、透析液のバッファを考慮する事も期待されている。

≪これからのCKD-MBD治療≫
【新時代のPTH管理:個別化と厳格コントロール】
<PTHと死亡リスクの関連>
・240pg/mlを超えたところで有意なリスク上昇と関連
・PTH過剰抑制によるリスク上昇は見られず

<PTHと骨折リスクの関連>
・PTHが低下するほど、骨折リスクは低下
(特に大腿骨近位部骨折)
・高齢者、低体重、女性でPTHの影響が増大する可能性

<今後のPTH管理目標値の方向性>
・One-size-fits-allからpersonalized medicine(個別化)へ
・上限値は240pg/ml。下限値を設定する必然性・必要性は?
・骨折防止の観点からは、厳格コントロールが考慮される
・活性型ビタミンD製剤 vs Calcimimetics

【CalcimimeticsはCKD-MBD治療のMain Playerになりえるか】
・最新のコホート研究(JSDT、DOPPS)では、PTHは低いほど骨折リスクが低いことが示されている

・骨折リスクを勘案すると、PTHを下げる手段として、Calcimimeticsを中心に治療することが望ましい

・PTHはより低く保つことで、Ca、Pは低く管理され、死亡リスクを低下させる可能性が示唆される
ただし、急激なCa値低下には注意が必要である

・Calcimimeticsを有効に用いることにより、VDRAの投与の幅が広がると考えられ、CalcimimeticsとVDRAの併用は安定したCa、P管理にもつながると考えられる

≪CKD-MBD治療の展望・Calcimimeticsの新たな可能性≫
<ヒトは必ず年老いて亡くなる>
・エンドポイントは生命予後になることが多い

< Calcimimetics により>
・Calcimimeticsで血清Ca値が下がるのは、PTH抑制による骨へのCaの流入が主である。

Calcimimeticsでより強くPTHを抑制することで、より血清Ca値が下がる。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

CKD-MBD에 대한 스터디 그룹에 참여했습니다.

參加了關於CKD-MBD的學習會。

I participated in a study group about CKD-MBD.

2025.1.27|ブログ

オスタバロ®骨粗鬆症WEBセミナー

2025.1.24
「オスタバロ®骨粗鬆症WEBセミナー」
共催:帝人ファーマ株式会社
共催:帝人ヘルスケア株式会社
19:00~19:50 WEB

≪骨粗鬆症治療の逐次療法について≫
【骨粗鬆症治療の重要性】
・骨密度低下や骨質劣化により骨折リスクが高くなる
・男性より女性の方が骨折リスクは高い
・60代~椎体骨折が多い
・70代~大腿骨近位部骨折が多くなる
・骨折が原因での自己負担額の介護費用は約1540万円かかる

【健康寿命延伸のためのターゲット】
血管(動脈硬化)
脳(認知機能低下)
運動器(骨粗鬆症・サルコペニア)
※高齢化の進行により骨折数は減少していない

【骨粗鬆症におけるスクリーニング】
Alb、Ca、P、Cr
PTH、25(OH)-vitaminD
骨代謝マーカー
WHO骨折リスク評価ツール(FRAX®)
※日常診療は骨折リスクにあふれている
※内分泌代謝異常などの除外が必要
※適切な骨折リスク評価と介入が重要

【骨粗鬆症薬物治療】
国内で認可されている骨粗鬆症治療薬2024
骨吸収抑制薬
骨形成促進薬
機序不明・他

【骨粗鬆症治療薬選択の基本】
・大腿骨近位部骨折抑制:大腿骨近位部BMD増加
・治療目標の意識:ゴール達成に向けた選択
・高リスク・低骨密度の治療:まず骨形成促進
・その後は骨吸収抑制薬による逐次療法
・治療期間という観点からは骨吸収抑制薬が治療の中心

【PTH1受容体作動薬アバロパラチド(ABL)】
・アバロパラチドはPTHrP1-34の誘導体
・リモデリングを骨形成優位に活性化してBMDを増加
・PTH1Rシグナル活性化の持続時間が短いことから、より選択的な骨形成促進作用を持つ可能性がある
・皮質骨に対する有効性の検証が期待される

【まとめ】
・骨折リスクの多角的な評価により薬物治療適応を決定
・ゴールを意識した治療が重要
・ハイリスクには骨形成促進-骨吸収抑制の逐次療法を
・アバロパラチドは急峻なPTH1Rシグナルにより、骨密度増加、骨折抑制効果をもたらす
・PTH1R受容体のシグナル持続時間により骨代謝、Ca代謝に及ぼす作用が変化する
・骨吸収抑制薬はHip fxを防ぐBPやDenoが中心となるが、2剤のみで生涯の治療期間をカバーするのは難しい

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

골다공증 치료에 대해 약을 바꾸면서 치료를 지속하는 방법을 배운다.

對於骨質疏鬆症治療,通過換藥,學習繼續治療的方法。

Learn how to continue treatment while switching drugs for osteoporosis treatment.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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