2017.4.2|ブログ
新入職員研修
2日間に渡って行われました、新入職員研修が終了しました。
明日からは、臨床の場で活躍してもらいます。
2017.4.1|ブログ
入社式
平成29年度、新入職員入社式が挙行されました。
今年は新卒中心の、看護師、臨床工学技士、介護福祉士ら7名が入職されました。
新たな仲間を加え、より一層スタッフが一丸となり医療・福祉サービスが充実する様に頑張っていきます。
2017.3.6|ブログ
栃木県南・茨城県西不整脈談話会
2017.3.6 19:00〜
小山グランドホテル
臨床検査技師より報告
小山地区医師会、日本ベーリンガーが共催で、心房細動で発現する血栓が原因で起きる脳梗塞の予防薬である「中和剤(商品名プリズバインド)のある唯一のDOAC(直接経口抗凝固薬)、直接トロンビン阻害剤プラザキサ」の宣伝を兼ねてました。血液凝固因子は13コありますが、どれが働かなくてもフィブリン(血小板を固めるセメント)が生成されません。トロンビンは血液凝固の最終段階でフィブリンノゲン(セメントの元)をフィブリンにする凝固因子で、それを邪魔する薬です。ヘパリンもトロンビンを阻害する作用ですが、アンチトロンビンという因子を元気にしてトロンビンを働かなくします(効果が数時間なので、透析終了時には切れます)。
高齢化と高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病の右肩上がりの増加で心房細動患者が増えているようです。透析患者さんでは透析導入時に正常洞調律でも、12%が2年以内に心房細動になり、70歳以上の透析患者さんでは30%以上に心房細動がみられるようです。当クリニックでもこの1年の定期心電図で洞調律→心房細動になっていた方が3名ほどいました。心房細動は心房が常にあちこちでビクビク動いてるため、心房内で血液が淀んで血栓ができやすくなっています。その血栓が脳に飛べば脳梗塞になってしまいます。血栓の予防としては、1980年代以降アスピリンを用いた抗血小板療法が主流でしたが、2000年代に入るとアスピリンは心房細動に効果がないという報告があり(血小板という石ころが傷に集まらないようにしても、フィブリンというセメントがあると脳梗塞になる)、以後は主にワーファリンが使われるようになりました。しかし、ワーファリンはビタミンK阻害剤[肝臓でビタミンKの働きで造られる凝固因子Ⅱ、Ⅸ、Ⅶ、Ⅹ因子“肉(Ⅱ、Ⅸ)、納豆(Ⅶ、Ⅹ)で覚える”]なのでビタミンKを多く含む納豆ダメ、風邪薬ダメ、痛み止めダメと医師は使いずらい薬だということです。そんな背景で新たな血栓予防薬としてDOACが出たそうです。今では4薬が開発されDOACが心房細動の血栓予防薬の第1選択薬になっているそうです。しかし、残念なことに腎から排泄される薬剤のため透析患者さんには禁忌ということです。
講演①は超急性期脳梗塞のスペシャリストの新任の自治医大神経内科教授で、経食道エコーを自分でやって脳梗塞の原因血栓を見つけるそうです(自治医大に脳梗塞で運ばれると、あの胃カメラよりかなり太いチューブを飲まなくてはならないようです。でも、超急性期脳梗塞の血栓を溶かす治療t-PA(発症後3時間以内に適応)は、近隣では自治、小山市民と限られています。超急性期脳梗塞は脳細胞の虚血状態を診断するので、CT画像では写らず、MRIの拡散強調画像が必要です。当クリニックでは超急性期脳梗塞の診断は可能ですが、t-PAの使用は施設基準のハードルが高いです)。講演②は自治医大循環器内科准教授で心房細動のカテーテル治療の紹介をしていました。
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