スタッフブログ

Staff blog

2021.5.11|ブログ

院内勉強会

「マリゼブ」 キッセイ薬品

糖尿病治療薬として、持続性選択的DPP-4阻害剤であるOmarigliptinオマリグリプチン:マリゼブの説明を受けました。

マリゼブの特徴は、名前の由来(マリはオマリグリプチンからで、ゼブは1週間に1回の服用から7日を意味するセブンから)にもある様に、週に1回の服用にて血糖値コントロールが出来る事です。

また、投与7日後のDPP-4阻害は約90%と高い効果を示しています。これ系の薬は排泄経路が重要でありますが、透析患者(マリゼブは重度・末期腎不全でも禁忌にはなっていません)さんにちょっと厳しい腎排泄ではありますが、それこそ週1回の服用薬にてある意味では優しいのかもしれません。

長時間作用するメカニズムを簡単にまとめますと、大部分が尿細管で受動的に再吸収される点と、体内に広域に分布するため腎臓での時間あたりの単位の濾過量が少なく、さらに肝臓で代謝をほとんど受けない点があげられます。

毎日の服用が面倒で、ついつい飲み忘れてしまう事が多い方には是非試してみたいところです。

Omarigliptin에 대해서 공부회를 열었습니다.
关于Omarigliptin,我开了一个学习会。
We received an explanation about Omarigliptin.

2021.5.6|ブログ

清水先生テレビ出演

頭痛外来医師の清水先生が、本日の「TV朝日放送 羽鳥慎一のモーニングショー」に出演。
コロナ禍でのマスク着用にて生じやすい頭痛について解説されました。
뇌 외과 담당 외래 의사가 TV출연.마스크 착용에 의한 두통을 해설했다.
负责脑外科的外来医生将出演电视。解释了戴口罩引起的头痛。
Dr. Shimizu of Brain Surgery appeared on TV.
He explained the headache caused by wearing a mask.

2021.4.27|ブログ

院内勉強会

「エナロイ:エナロデュスタット(Enarodustat)」
HIF-PH Inhibitor
鳥居薬品・日本たばこ産業

HIF-PH阻害薬の4番目の薬である「エナロイ」のDrug Information。

HIF-PH阻害薬の5剤競合の中、唯一のMADE IN JAPAN薬品。

肝機能障害の禁忌が今のところなく、エナロイの特徴とも言えるだろう。

薬価が高い印象は否めないが、それは国産なので我慢しましょう。

HIF-PHの機序は、毎回記していますが、今回も恒例ですので簡単に紹介します。

腎性貧血の治療として、HIF-PHを選択的に阻害することでHIFの活性を促します。その結果、EPOの産生促進、鉄の吸収促進、トランスフェリンの取り込み促進等によって赤血球の成熟・分化が促進されると考えられます。通常の酸素状態であってもHIFが活性化することで赤血球の数が回復する結果、腎性貧血の症状軽減に繋がります。

エナロイの併用注意も“リン吸着薬”、“多価陽イオンを含有する経口製剤”のみと少ないのも、使用しやすい薬剤だと思います。

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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