スタッフブログ

Staff blog

2021.9.23|ブログ

院内勉強会

2021.9.21
「パーサビブ」 Parsabiv
「フォシーガ」 Forxiga
小野薬品工業株式会社
アストラゼネカ

パーサビブ(Etelcalcetide:エテルカルセチド)、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism:SHPT)の注射ですね。

2019.2にも薬情説明は受けましたが、おさらいとして

①カルシウム受容体作動薬として世界初の注射剤。

②血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症の患者において、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制し、血清intactPTH(iPTH)濃度を低下させる。

③薬物相互作用を生じる可能性が低い。

ざっくり作用機序は、

腎臓がダメになり、リンの上昇やビタミンDが活性化しないことにより、血液中のカルシウムが低下する。それに伴い、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が増え、骨が弱まる。

これが二次性副甲状腺機能亢進症の概要である。

副甲状腺細胞表面にカルシウム受容体があるが、この受容体は副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制したり、副甲状腺ホルモン(PTH)の生合成を抑制するのに関与している。

パーサビブ(エテルカルセチド)の作用機序に話を戻す。パーサビブ(エテルカルセチド)は、副甲状腺細胞表面に存在するカルシウム受容体に作用し、主に副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の抑制を増強することで効果を示す。

フォシーガ(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物:Dapagliflozin propylene glycolate hydrate)は選択的SGLT(sodium glucose co-transporter)阻害剤の1つで、血中内に溜まった過剰なブドウ糖を排尿として出すことで血糖値を下げるお薬です

腎臓でブドウ糖の再吸収を行うことに関係しているたんぱく質を阻害し、ブドウ糖の吸収を抑えます。

最近のトピックスとして、日本初の慢性腎臓病(Chronic kidney disease :CKD)への適応が追加されたこと。

腎臓病と循環器病は互いに影響し合って悪化させている悪循環の関係にあります。その原因としては、互いを悪化させる因子に共通したもの(高齢、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙)が見受けられるからです。sodium glucos cotransporter 2(SGLT2)阻害薬には循環器病:心血管疾患(cardio vascular disease:CVD)を増やさないどころか有意に低下させるとの報告もあります。2013年にSGLT2の国内承認により、それ以降の透析患者の心血管イベントの割合も減少傾向を示しており、透析導入前のCKDからの関与が可能と言うことは、相互的な治療の期待も益々大きくなります。

SHPT의 치료를 학습했다.또 SGLT2가 일본에서 처음으로 CKD에서 사용이 승인됐다.
学习了SHPT的治疗。另外,SGLT2在日本首次被批准从 CKD使用。
I learned about SHPT treatment.
SGLT2 was also approved for use in patients diagnosed with CKD for the first time in Japan.

2021.9.21|ブログ

透析アミロイド症講演会

2021.9.16
「透析アミロイド症講演会」19:00~20:00
共催:扶桑薬品工業 カネカメディックス

『手根管症候群の診断と治療』
新上三川病院副院長 関矢仁先生

手根管症候群(Carpal Tunnel Syndrome:CTS)について、御講演を拝聴させていただきました。

そもそも、透析アミロイドーシスは、
腎機能低下

β2マイクログロブリン蓄積

アミロイド沈着

炎症・腫脹

種々の障害発生

①バネ指・手根管症候群
②関節痛
③透析脊椎症
④骨嚢胞 等

※透析10年で40%、20年で90%の症例で
透析アミロイドーシス

【手根管症候群のまとめ】
・腱周囲滑膜の浮腫、肥大による神経の圧迫
・痺れ、痛みが軽減≠改善
・保存療法の効果は限定的
・筋萎縮が進行しないうちに治療を受ける
・内視鏡手術が低侵襲
・男女比は1:6で女性に多い

【最近は手根管症候群の方が減少している】
理由①腎移植件数の増加
理由②血液透析の進歩
理由③β2-MG吸着カラム(リクセル)

투석 아밀로이드증(CTS)에 대해서 공부 모임에 참가하였습니다.
参加了关于透析淀粉样变性(CTS)的学习会。
I participated in a study group on dialysis amyloidosis (CTS).

2021.9.10|ブログ

Webセミナー

「STOP! CKD Web セミナー」
主催:田辺三菱製薬

筑波大学医学医療系腎臓内科学教授 山縣邦弘先生による御講演『慢性腎臓病重症化予防のための診療システム~FROM-J10の結果を中心に~』を聴講させて頂きました。

慢性腎臓病重症化予防のための戦略研究(FROM-J10)は、2010年から山縣先生が中心
となり、かかりつけ医・腎臓専門医・コメディカルの協力による医療システムの有効性、有用性を検証しており、現在も継続されておられます。

現在、透析患者約33万人 CKD患者約1480万人。透析関連費用は年間約2兆億円とも言われており、医療費の財政圧迫の一因でもあります。この研究により、慢性腎臓病重症化予防に繋がるだけではなく、医療費削減の期待もされるところで、今後も注目していきたいと思います。

고액 의료비를 삭감하는 연구 내용을 들었습니다.
听说了削减高额医疗费的研究内容。
I heard about large-scale research that can reduce high medical costs.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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