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リオナ錠適応追加2周年記念

2023.5.19 ブログ

リオナ錠適応追加2周年記念

2023.5.18
「リオナ錠適応追加2周年記念」
「全国Webセミナー」
主催:鳥居薬品株式会社
18:30~19:30

≪CKD患者におけるリン管理の重要性≫
〈なぜリン吸着薬が必要なのか?〉
透析でのリン除去は1回あたり約900㎎

リン摂取を800~1000㎎/日に制限しても、高リン血症に

過剰なリン制限は低栄養となる危険性
多くの患者でリン吸着薬が必要となる

〈要約〉
・保存期CKDにおいて正常範囲内、あるいはこれを僅かに超える程度の血清リン濃度の上昇が生命予後・腎予後の悪化に関連

・リン負荷を反映すると想定されるFGF23は、より鋭敏に生命予後・腎予後を予測
・リン吸着薬の処方が生命予後の改善に関連
・保存期CKDにおける先行的・予防的なリン吸着薬の効果
1)尿中リン排泄は低下
2)血清リン濃度は低下しない
3)血管石灰化・動脈硬化の改善は得られず
・唯一、クエン酸第二鉄は入院リスクや死亡・腎不全リスクを低下
1)対象患者の違い?
2)鉄補充効果の影響?
・保存期CKDにおけるリン吸着薬の位置づけ
1)高リン血症が出現してから開始するのが適切と考えられる

〈まとめ〉
・CKD患者の高リン血症をコントロールする上でリン吸着薬は中心的役割を担う
・EPISODE研究のエビデンス
1)透析患者では、従来以上の厳格なリン管理に進んでいく可能性
・保存期では、先行的・予防的なリン吸着薬処方の効果は示されず
1)高リン血症が出現してから開始するのが適切
2)但し、クエン酸第二鉄は予後を改善する可能性
・クエン酸第二鉄の特徴
1)リン負荷の軽減
2)鉄補充(⇒PIVOTAL試験では心血管リスクが低下)
3)安定した溶解能
4)胃酸分泌抑制薬による効果減弱がない

≪鉄欠乏性貧血の病態と治療≫
〈我々の赤血球数〉
循環血液量を5ℓ、1μℓあたり500万個とすると・・・
5×10⁶(μℓ)×1000×1000×5=25×10¹²:25兆個
毎日1/10¹²÷120≒2×10⁸:2000億個
毎日2000億個/毎秒240万個が産生される

〈鉄欠乏性貧血の割合〉
鉄欠乏性貧血は貧血の約7割程度と圧倒的多数を占める

〈鉄欠乏性貧血の診断〉
・小球性貧血
・血清鉄低値
・TIBC高値
・UIBC高値
・フェリチン低値

〈まとめ〉
・鉄欠乏性貧血は貧血の約7割を占め、最も多い

・鉄欠乏性貧血の治療においてはヘモグロビンの正常化ではなくフェリチンの正常化をもって鉄剤の中止を考える

・炎症による鉄利用障害、サラセミアなどの鑑別のために、血清フェリチンや総鉄結合能などの貯蔵鉄欠乏の診断指標を活用する。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

철 결핍성 빈혈의 치료를 재확인했다.

再次确认了缺铁性贫血的治疗。

I reconfirmed the treatment for iron deficiency anemia.

2023.5.19 ブログ

パーサビブ オンライン説明会

2023.5.18
「パーサビブ オンライン説明会」
主催:小野薬品工業株式会社
12:30~12:55

透析患者への二次性副甲状腺機能亢進症治療薬
エテルカルセチド(パーサビブ)
Etelcalcetide Hydrochloride(PARSABIV)

エテルカルセチドは、7つのD-アミノ酸ペプチドにL-Cysがジスルフィド結合した合成ペプチドで、CaSR作動薬です。

副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体に直接作用することで、血清カルシウム値を上昇させずにPTHの分泌を抑制するとともに、血清リン値をも低下させる世界初の注射製剤であります。

注射製剤のエテルカルセチドは、一般的に水分摂取が制限され、かつリン吸着剤などの経口製剤の併用が多い透析患者には、コンプライアンス向上や患者の服薬負担の軽減などが期待できます。

Etelcalcetide Hydrochloride(PARSABIV)의 최신 임상시험 결과를 들었습니다.

听取了Etelcalcetide Hydrochloride (PARSABIV)的最新临床试验结果。

I heard the latest clinical trial results of Etelcalcetide Hydrochloride (PARSABIV).

2023.5.16 ブログ

腎性貧血WEBシンポジウム

2023.5.16
「腎性貧血WEBシンポジウム」
主催:アステラス製薬株式会社
15:00~15:45

《ESA抵反応性へのアプローチ》
〈透析期におけるエベレンゾ錠への期待〉

【ESA抵反応性症例とは・・・】
『DOPPS研究(全世界的な透析患者の検討)から』
女性、消化管出血、悪性腫瘍、近々の入院歴、カテーテル透析、低アルブミン血症、高CRP血症、低トランスフェリン血症

『日本の保存期慢性腎臓病4460名の検討から』
高齢、女性、i-PTH高値、BMI低値、コレステロール低値、GFR低値

【エベレンゾの利点】
①非生理的に高いエリスロポエチン濃度を回避
②ヘプシジンの低下を介し鉄の利用効率が向上する
③腎機能や炎症など患者背景や状態に関わらず貧血改善が期待でき
④効果発現が速やかでESA変更後からのHb低下が起こりにくい

【エベレンゾ投与を検討すべき症例】
①ESA投与量がDA40μg/w以上(EPO8000IU/w以上)の症例
②心血管合併症を有するなど、高感度CRPが高値の症例
③低アルブミン血症を呈する栄養状態不良の症例
④Ferittin/TSAT比の高い(≒ヘプシジンの高い)症

これらに注意し、投薬を見守りたいと思います

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

HIF-PH는 신장 기능이나 염증 등 환자 배경이나 상태에 관계없이 빈혈 개선을 기대할 수 있다.

HIF-PH无论肾功能或炎症等患者背景或状态如何,都可以期待贫血的改善。

HIF-PH can be expected to improve anemia regardless of patient background or condition such as renal function or inflammation

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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