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Cardio Renal Up-Date Conference

2023.4.7 ブログ

Cardio Renal Up-Date Conference

2023.4.6
「Cardio Renal Up-Date Conference」
~腎性貧血の最新治療も含めて~
主催:アステラス製薬株式会社 19:00~20:15

≪心腎貧血連関を考える≫
~循環器内科医の立場から~
心腎連関

各因子が治療のターゲットになる
貧血は特に重要な因子

今まで以上に循環器内科と腎臓内科の連携が重要視される時代

隠れ貧血には要注意
・・・特に抗血栓薬を内服している症例に関しては定期的な採血検査の施行及び必要に応じて貧血の原因精査が必要となります。

心不全の患者を見る際には貧血の有無に関わらず鉄動態を確認

貧血≠鉄欠乏

HFrEF症例では鉄欠乏があれば貧血の有無に関わらず鉄剤の経静脈投与を考慮
・・・鉄欠乏のある心不全患者に鉄剤の経静脈投与は効果ある!

鉄欠乏=貧血ではないことを理解する

鉄欠乏は全身疾患という認識が必要

保存期CKD患者に対する腎性貧血治療
・・・HIF-PH阻害薬という新規薬剤の登場!

HIF-PH阻害薬のメリット
・経口投与可能な薬剤であり、患者及び医療従事者の負担を軽減
・EPO増加作用はあくまでも内因性で生理的な範囲内である
ヘプシジンの低下に伴い鉄の腸管吸収増加作用をはじめ鉄代謝を改

まとめ
循環器疾患の治療において腎機能障害及び貧血は非常に大きなインパクトを有する
・貧血の有無に関わらず、心不全の患者では鉄動態(Fe/フェリチン/TIBC/TSAT)を定期的に確認
HFrEF患者に対する鉄材の経静脈投与は運動耐用能やQOLの改善に有効
・ESA製剤は現時点で心不全に適応外、HIF-PH阻害薬については今後のデータに期待
・局所治療ではなく、全身治療を念頭に置いた「Drug Intervention」の重要性

≪心疾患に合併する腎性貧血と薬物療法の意義≫
・貧血は心不全患者における独立した予後規定因子である
・心・腎・貧血が連関した病態と捉えられる
・心不全合併貧血に対し、病態により鉄投与、EPO投与による臨床アウトカムへの改善が示されている
・近年、HIFの分子機構が明らかとなり、HIF-PH阻害薬が使用可能になった
・HIF-PH阻害薬による心不全合併腎性貧血への臨床アウトカム改善が期待される
・HIF-PH阻害薬の潜在的な臨床的意義については、基礎的検討とともに今後の研究課題である

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

신장 빈혈의 최신 치료를 배우다
学习肾性贫血的最新治疗。
Learn the latest treatment for renal anemia.

2023.4.7 ブログ

血液透析セミナー

2023.4.5
「血液透析セミナー」
主催:バクスター株式会社 18:30~20:00

≪高齢透析患者における運動療法と栄養/透析管理について≫
<透析時運動指導等加算新設と腎臓リハビリテーション>
サルコペニア⇒筋肉量・筋力・身体能力の低下
フレイル⇒筋力や活動が低下

【腎臓リハビリテーション】
目的
・腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させる
・症状を調整し、生命予後を改善
・心理社会的ならびに職業的な状況を改善する
⇒腎臓病があっても元気で長生き

運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、教育、精神・心理的サポートなどを行う、長期にわたる包括的なプログラム

【なぜ慢性腎臓病で運動するのか】
心血管病になりやすい⇒
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、メタボリックシンドロームなど生活習慣病にかかわる心血管病(心筋梗塞、脳卒中など)が多い。
運動や食事である程度予防できる。

サルコペニアやフレイルになりやすい⇒
栄養状態が悪いため、筋肉量減少や運動能力が低下しやすい。

運動療法に腎保護作用がある⇒
動物実験や臨床研究で明らかになってきた。
(酸化ストレスや低酸素に強い身体をつくる。

慢性腎臓病予防のための運動方法は⇒
本格的な運動療法はリハビリ専門医に指導を受ける必要がある。
一般的には身体があたたかくなる軽く汗をかく程度の歩く運動が無難。
筋肉量(筋力)が維持することが重要。

2022年診療報酬
Ⅳ―6①透析中の運動指導に係る評価
人工腎臓を算出している患者に対して、透析中
に当該患者の病状及び

療養環境等を踏まえた療養上必要な訓練を行った場合の評価を新設

人工腎臓

(新)透析時運動指導等加算 75点 (指導開始から90日を限度とする)

CKDにおける栄養管理
・タンパク質を過剰に制限し、総エネルギーが不十分になるとタンパクの異化がおこる。
・タンパクの異化⇔同化
・上腕中間部周囲径や握力で筋肉量を代用可能。
・筋肉量が減ればサルコペニア・フレイルの可能性がある。
糖質や炭水化物を制限している場合は時に脂質を増やす必要がある。MCTオイルなどの使用が必要。

<高齢透析患者に対する運動療法のすすめ方>
〈透析患者に対する運動療法の意義〉
透析患者はフレイルの割合が高いが、進行も早い。

透析患者の筋量・筋力低下要因⇒
廃用・蛋白制限・HDによるアミノ酸喪失・炎症・インスリン抵抗性・GH↓・IGF1↓・ミオスタチン↑・酸化ストレス・アシドーシス・尿毒症

〈透析中運動療法の進め方〉
・透析運動療法開始までの流れ
リストアップ⇒体力評価⇒運動開始⇒定期評価

透析患者に対する運動療法の禁忌
・不安定狭心症
・心不全の増悪
・運動で誘発される心筋虚血
・手術適応のある重症弁膜症
・運動誘発性の不整脈
・コントロールされていない尿毒症状態
・運動制限のある整形外科的疾患
・コントロールされていない高血圧
・糖尿病性網膜症
・運動の同意が得られない患者

主運動の種類=有酸素運動+レジスタンストレーニング
有酸素運動⇒
全身を使って一定の時間継続して行う運動
(ウォーキング、自転車、エルゴメーター等)

レジスタンストレーニング⇒
局所あるいは全身の筋群に負荷(抵抗)を与え、
筋力・筋パワー・筋持久力といった骨格筋機能の向上に主眼をおくトレーニング手段の総称
・・・いわゆる「筋トレ」

透析中に行う運動のメリット
・医療職種の監視下で安全に行える
・透析開始後は心不全が改善し安全に行える
・運動による乳酸が透析液で緩衝される
・週3日の透析日に行うため、習慣化しやすい
・透析除去高率が高まる

<高齢透析患者の運動療法を効果的にする透析療法を考える>
透析運動療法と相性の良い透析療法
・高齢透析患者のADL維持のためには運動療法は有効
①運動療法を継続させるためには血圧を下げない透析(末梢循環の維持)と組織の隅々までWash outする体液浄化の考えが重要

②アルブミン・アミノ酸ロスの少なく、生体適合性の優れた膜の選択によるマイルド透析が相性がよい

▽高齢者のコンディションは変わりやすい事を念頭に栄養状態、⊿BV、運動評価などを見極め、透析条件を頻繁に見直してみよう

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

고령 투석 환자의 운동 요법을 배운다.
学习老年透析患者的运动疗法。
Learn exercise therapy for elderly dialysis patients.

2023.4.7 ブログ

リオナ錠®WEB製品説明会

2023.4.5
「リオナ錠®WEB製品説明会」
主催:鳥居薬品株式会社 12:30~12:45

ドラックインフォメーションでは、
腎臓病でリンが増えているときに用います。また、鉄欠乏性貧血に対し、鉄分を補給する目的でも使われます。

腎臓の働きが落ちると、リンの排泄が十分にできず、血液中にリンが溜まってきます。高リン血症です。このような状態が長く続くと、骨がもろくなったり、リン酸カルシウムが血管壁に沈着し動脈硬化を引き起こしたりします。

心筋梗塞など心血管系合併症をふくめ、体のあちこちに悪い影響がでてくるのです。

リオナ錠は高リン血症を治療する薬で、消化管内で食物に含まれるリンと結合し、リンの体内吸収を抑制します。そして、体内のリンが減少し、高リン血症が改善されるのです。

リンとカルシウムの血清濃度を正常に保つことは、骨の病変を防ぎ、また動脈硬化をおさえて重い心血管系合併症を防ぐことにつながります。慢性腎臓病患者における高リン血症の治療に用います。

更にリオナ錠は鉄分を含みます。そのため、鉄欠乏性貧血にも用いられます。鉄は赤血球の原料です。欠乏すると鉄欠乏性貧血になり、めまいや立ちくらみ、動悸や息切れなどを起こしやすくなります。

鉄分の多い食事をとることも大事ですが、一度、体内の鉄分が枯渇すると、食事だけではなかなか回復できません。このような場合にもリオナ錠で鉄分を補給するのです。

薬理作用をまとめると
・鉄分を有効成分とするリン吸着剤です。消化管内で鉄と食物中のリン酸が結合し難溶性の沈殿を形成することで、リンの消化管吸収を阻害します。

有効成分のクエン酸第二鉄が鉄イオンに還元されて消化管から吸収されます。吸収された鉄は、骨髄で赤芽球に取り込まれ、ヘモグロビン合成に利用されることで貧血を改善します。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

Riona(Ferric Citrate Hydrate)는 빈혈과 철 보충의 두 가지 약리작용이 있습니다.
Riona(Ferric Citrate Hydrate)具有贫血和补充铁两种药理作用。
Riona (Ferric Citrate Hydrate) has two pharmacological effects: anemia and iron supplementation.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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