糖尿病・慢性腎臓病の病態と治療を考える小山すぎの木クリニック

2023.7.4 ｜ブログ

糖尿病・慢性腎臓病の病態と治療を考える

2023.7.1
「糖尿病・慢性腎臓病の病態と治療を考える」
主催：大正製薬株式会社　15:10～17:00　Web

≪糖尿病治療の変遷を腎臓内科医目線で考える≫
≪リン代謝から見た慢性腎臓病の病態生理≫

これからの老化研究
・現代を生きる人類に特異的な老化加速因子
⇒リン（Phosphate）

ＣＰＰ高値は・・・
血管石灰化（CACS）
動脈の硬さ（PWV）
炎症（hs-CRP）
冠動脈プラーク厚と相関する
血中CPP高値は心血管イベントのリスク

CPPの活性を考えると、臨床研究で認められたCPPと動脈硬化（血管石灰化）・非感染性慢性炎症・生命予後との相関関係は、実は因果関係である可能性がある

慢性腎臓病におけるunmet medical needs
１、如何にして腎機能低下を抑制して、透析導入を減らすのか？
⇒腎不全の予防　＝　原尿中CPPの形成抑制

２、如何にして心血管合併症を防ぎ、透析患者の予後を改善するか？
⇒腎不全の治療　＝　血中CPPの除去・形成抑制

▽血中・原尿中のCPPを治療標的とすることで慢性腎臓病のunmet medical needsに応えられる可能性がある

・リン酸カルシウムの骨を持つ高等脊椎動物は、異所性のリン酸カルシウムのせいで老いる宿命を負った

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

현대를 살아가는 인류에게 특이한 노화 가속 인자는 Phosphate일 수 있습니다.

对于生活在现代的人类来说，特殊的老化加速因子可能是Phosphate。

Current research on aging seems to be looking at Phosphate as well