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エナロイ発売1周年記念全国WEBセミナー

2022.3.5 ブログ

エナロイ発売1周年記念全国WEBセミナー

2022.3.4
「エナロイ発売1周年記念全国WEBセミナー」
主催:鳥居薬品株式会社

『腎性貧血治療の実際』
〜HIF-PH阻害薬をどう活かすか〜
日本大学腎臓高血圧内分泌内科主任教授 阿部雅紀先生の講演を拝聴させていただきました。

心腎貧血症候群を振り返り、HIF-PH阻害薬の役割を分かり易く説明下さいました。症例から鉄欠乏を評価し、HIF-PH阻害薬による鉄利用効率の亢進として以下の4つを示されました。

①EPO産生を増加することでヘプシジン産生を抑制②鉄吸収にかかわるDcytb.DMT1の発現を誘導することで鉄吸収を高める③HIF活性化を介してフェロポルチンを発現させる④鉄輸送に関わるトランスフェリン、トランスフェリン受容体の発現遺伝子を増やすことで鉄利用効率を亢進

低酸素応答性転写因子
低酸素に対するさまざまな反応を体内で誘導
赤血球造血・鉄代謝・嫌気性代謝・血管の拡張や新生などHIF刺激により起こり得る変化です。

平地にいながらも高地にいる様な体内環境にさせることで、上記作用を引き出し、更には死亡リスクの減少の期待もある、我々も注視している薬であります。

HIF-PH억제제에 대해서 배운다
学习HIF-PH抑制剂
Learn about HIF-PH inhibitors

2022.3.3 ブログ

透析WEB講演会

2022.3.2
「透析WEB講演会」
主催:株式会社三和化学研究所

『2022年度診療報酬改定と今後の透析医療』
東京都済生会中央病院副院長/腎臓内科部長
竜崎崇和先生により、診療報酬改定のポイントについて分かり易く解説して頂きました。

透析医療の分野は、近年診療報酬額は少しずつカットされ続けており、今回も「またか」と言う印象です。

どの分野に於いても、カットされ続けると病院経営そのものに影響していきます。特に透析分野は、昼間に透析治療を行う方が多く、患者さんの就労自体が大変難しい。近年では高齢で透析導入される方も多い。年金生活者や社会から助けを得て生活を維持されている方もいます。

我々は、医療提供をし対価を患者さんより治療費としていただいています。昨今の新型コロナウイルス感染症の長期間の蔓延にて、看護師をはじめとする医療スタッフは、世間からのバッシングや通常医療に追加してコロナ対応で疲弊して多くの仲間が医療現場を去っている。

この状況の中、診療報酬が下がること。
同じ事をしても、去年より収入が下がる。
節電等を頑張っても、全然穴埋めにも遠く及ばない。

今回、社会貢献が期待できる腎臓移植や家庭透析に誘導されている感が強い事を再認識した。

更には資格制度導入にて加算対象。何処に行っても、日本全国同じ治療が受けられる透析。資格のある無しで同じ治療に診療価格差が生じてしまう。

この様な状況になるようだし、日本の医療財政的な事からも受け入れるしかない事も理解しているが、日々のコロナ関連を含めた透析治療の現場は、毎日毎日多忙を極めている。我々を苦しめる対策ではなく、助ける対策を打っていただきたいと切に願うばかりです。

진료 보수 개정에 대해서 배운다
学习修改诊疗报酬
learn about the revision of medical fees

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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