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モニタ心電図講習会(ステップアップコース)

2020.2.15 ブログ

モニタ心電図講習会(ステップアップコース)

茨城県 西南医療センター病院

講師は日本光電の坂本先生が担当して下さいました。今回は、軽く心臓の働きや心電図の基本を簡単におさらいした後で、不整脈を判読できるための学習を中心に行われました。

不整脈モニタ心電図では、いろいろ見るポイントがありますが、不整脈は主に、期外収縮(きがいしゅうしゅく)、徐脈(じょみゃく)性不整脈、頻脈(ひんみゃく)性不整脈の3種類に分類されます。 不整脈を診断する際に、最も大切な検査は「心電図検査」です。今回はモニタ心電図で、様々な科(循環器・呼吸器・救急・外科・・・など)の看護師さんらが参加しており①洞調律異常②興奮伝導障害③異所性収縮に絞り、講習されました。

洞調律異常では、まず正常洞調律(NSR:ノーマルサイナスリズム)をしっかり頭に入れ、心臓は1分間に60〜100回、洞結節から発する電気信号を起こしています。しかし、この範囲を超えて速くなったり、遅くなったりするのが、調律異常です。

興奮伝導障害では、電気信号を伝える刺激伝導系に異常が現れるものを、伝導異常といいます。心房から寝室への電気的興奮が伝導しなかったり、心室内で伝導が途切れる場合があります。

異所性収縮は、まず異所性とは正常のところではない部位からのものという意味です。正常な心臓興奮は心臓の洞結節という部位から始まるのですが、異所性期外収縮というのは、それ以外の心房または心室から余分な心臓興奮が起こっているという状態です。心臓は1日に10万回も拍動していますので、ときにこうした乱れが起こることがあります。心室内に異所性興奮が発生し、本来の洞調律時に発生する興奮より、早い時点で出現する心室興奮を心室期外収縮です。このときのQRS波形は、本来の洞調律の波形と比べて、幅が広く、形の違った波形を示します。心室頻拍や心室細動の波形を見たら、至急医師を呼ぶなどの対策が必要な怖い波形もあります。

今回の学びで、「この波形はこの異常」と心電図を見るだけで判断することはなかなか難しくもあります。また、心電図に異常が出れば必ずしも病気があるとも限りません。
ですので、再検査を行い、精密検査をする必要があるのです。
中には、病気があっても自覚症状がなく、詳しい検査をするまで気づかないこともあるので、その兆候を見るためにも心電図検査は重要なのだと再認識させて頂きました。

모니터 심전도 판독 강습회에 참석했습니다
参加了监视器心电图解读讲习会
I attended a session to read monitor electrocardiography.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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