心不全診療のUP to DATE2023 1st
2023.04.08
2023.4.7
「心不全診療のUP to DATE2023 1st」
主催:協和キリン株式会社 19:00~20:00
≪心不全合併疾患としての貧血の特殊性≫
貧血は心不全患者に最も多くみられる合併症の一つであり、貧血を合併する心不全患者は合併しない患者に比べ予後が不良であること、またその後の有害事象発生率が高いことが、これまで多くの観察研究により明確に示されている。
しかし、貧血と心不全の病態生理学的視点から見た関連性は、いくつかの要因が相互に作用していることにより、非常に複雑なものとなっている。
例えば、鉄欠乏は貧血の原因としてよく知られており、実際に心不全患者ではよく見られるが、鉄欠乏のメカニズムには絶対的なものと機能的なものの2つがある。
心不全患者では、絶対的な鉄欠乏が悪液質、食欲不振、腸壁の浮腫などの要因によって引き起こされることがある一方、心不全の病態生理において重要な役割を果たしていることが近年明らかとなっている慢性炎症が、機能的な鉄欠乏の重要な原因として指摘されている。
さらに、慢性腎臓病も心不全患者の貧血の大きな要因である。心不全患者全体の30~50%は中等度から重度の慢性腎臓病を有しており、慢性腎臓病によるエリスロポエチン産生の低下(あるいは鈍化)と炎症状態によるエリスロポエチン抵抗性は、心不全患者における貧血の重要な機序である。
《まとめ》
・心不全において貧血は非常に多い合併症であり、予後と関係している
・その一方、現在のガイドラインにおいて心不全+貧血に対して効果的かつ安全な治療として確立している治療法はない
・心不全に合併する貧血の病態生理学的背景は多岐にわたっており。その機序を考慮するとHIF-PH阻害薬は有効である可能性がある
・臨床研究により得られた結果の詳細な検討が必要
※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります
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