第46回栃木県透析医学会
2023.10.23
2023.10.21
「第46回栃木県透析医学会」
【はじめに】
約3年半のコロナ禍において、多くの研究やデータの蓄積などによって、効果的・効率的な対策や診断・治療などが見出されてきました。また、立て続けにさまざまな変異株が出現していましたが、現在はオミクロン株の亜系統は出現しているものの、オミクロン株自体の支配的な状況が続いています。そのため、病原性が大きく異なる変異株の出現は認められていません。
もちろん、経済活動への対応も含まれていますが、5類感染症へ移行時点でこれまでのような徹底した対策を講じる必要はないという総合的な判断のもと、5類感染症へ移行することとなった背景があります。このことにより、当医学会も4年ぶりに対面式現地開催(とちぎ健康の森)となり、透析を始めとする腎代替療法領域の多岐にわたる魅力ある一般演題が、53題もエントリーされ、当院からも5演題を発表させていただくことになりました。
【特別講演等】
今医学会では、「学会特別企画」として、〝災害時の医療対応、BCP対策(事業継続計画)〟と〝栃木県の腎代替療法の実状〟について講演を聞きました。日本は災害が多いため、災害対策は必須です。様々な腎代替療法を学ぶことで、患者さんのQOLに繋がります。
また「特別講演」では、〝サイコネフロロジー〟サイコ(Psycho)は、精神・心理という意味があり、ネフロロジー(Nephrology)は、腎臓(病)学という意味です。合わせてサイコネフロロジー(Psychonephrology)、腎臓病精神学ということです。CKD(慢性腎臓病)と診断された患者さんや、とくに透析を受けている患者さんは、心にたくさんの不安や悩みを抱えていることが多く、それに対応していくサイコネフロロジーという学問を教えていただきました。
【おわりに】
「生きること」や「死ぬこと」が人間にとってどんな意味を持つのか?
限りある命、命の重さや尊さとは・・・。当医学会に参加して、改めて考えさせられました。
患者さんの心のうちは分かりませんが、腎臓機能の低下により、透析をはじめとする治療を受け入れ、どんなことを考え、どんな苦しみや悩みを抱えているのか? いつでも私たちは、そんな患者さんたちの気持ちに寄り添う医療従事者でありたいと考えております。
도치기현 투석 의학회에 참가했습니다.
参加了栃木县透析医学会。
Suginoki Clinic was announced a lot at Tochigi Prefecture Dialysis Society.
