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第28回山形透析技術フォーラム

2023.02.20

2023.2.19
「第28回山形透析技術フォーラム」
~そうだったのか! 透析患者の下肢救済~

主催:山形県臨床工学技士会
共催:株式会社カネカメディックス
後援:山形腎不全看護研究会
13:00~15:20 WEB

≪レオカーナ治療の実際≫
《重症下肢虚血における治療戦略》
カテーテルによる血行再建術⇒血行再建術が手技的もしくは臨床的に不成功⇒
Rheocanaの施行

《患者さんの声》
治療中・・・足先がチクチクする。潰瘍部の痛みが増す。手先・足先がじんわり温か

治療を重ねると・・・皮膚の艶が良くなった。肌のかゆみが改善された。かゆみが無
くなり眠れるようになった。

《まとめ》
・残血を評価し、抗凝固薬の適宜調整をすること
・開始30分間は、特に血圧が下がりやすいため監視を強化するこ
・ブラジキニン対策にメシル酸ナファモスタットは有効性を感じる
・ブラジキニンが微小循環の改善との関連があると報告があり、患者の訴えなどから
も同様な効果があるのではないか
・間接的な作用として、皮膚の性状、痒みなどの改善がみられた

≪透析患者におけるLEADに対する皮膚灌流圧測定≫
《下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)》
糖尿病や、喫煙、肥満などの生活習慣により、血液がドロドロで流れづらくなり、血
管が硬くなる状態を「動脈硬化」と言いますが、
この動脈硬化が足に起きた状態が「下肢動脈疾患(LEAD)」です。

《CLI/PADのSPPカットオフ値》
40~50mmHgとしている。

≪矢吹病院でのフットケアの取り組み≫
《透析患者のPADの特徴》
①透析導入から既に高頻度に合併している
②心脳血管障害の合併頻度が高い
③下腿末梢病変の頻度が高い
④跛行などの自覚症状が少ない
⑤血管石灰化を高頻度かつ高度に認める
⑥石灰化の発展している患者では再狭窄率が高い
⑦下肢大切断を受けた透析患者の予後は極めて不良である

《全身血管病としての足病変》
2008年・・・糖尿病合併症管理料算定(新設)
2016年・・・下肢末梢動脈疾患指導管理加算(新設)
2022年・・・下肢創傷処置・下肢創傷処置管理料(新設)

▽患者さんへセルフケアの支援
▽看護師さんへのフットケア指導
▽血流障害のアセスメント・・・『見て』『感じて』『聞いて』

視診⇒歩行状態、皮膚色変化、体毛減少、筋萎縮
触診⇒動脈血行障害:脈拍触知、静脈還流障害:浮腫や静脈瘤
聴診⇒動脈が触れなければドプラーを使用

▽透析導入期から(患者さんと出会い次第)フットケアに取り組む

≪カテーテル治療医から見た重症下肢虚血に対する集学的治療の現状と展望≫
~新しい治療選択肢「レオカーナ」の使用経験も含めて~

・末梢動脈疾患のカテーテル治療は、新規デバイスの登場により安全な初期成績だけでなく、長期成績も期待できるようになってきた

・重症虚血肢(CLTI)に対しては、血行再建だけでなく、「レオカーナ」などの有用な補助療法を併用し、多職種からの観察と指摘をいただいて、地域連携をとりながら集学的に治療していくことが望まれる。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

야마가타현의 풋케어 치료 노력을 배웠습니다.
学习了山形县的足部护理。
I thought Yamagata Prefecture’s foot care efforts were very wonderful.

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