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Forxiga Heart Failure Symposium

2025.03.08

2025.3.7
「Forxiga Heart Failure Symposium」
共催:小野薬品工業株式会社
共催:アストラゼネカ株式会社
19:00~19:50

≪心不全治療薬の予後改善効果の予後について考える≫

【DAPA-CKD試験より】
DAPA-CKD試験は、慢性腎臓病患者さんを対象としたこれまでの試験の中でも画期的な試験で、結果として「慢性腎臓病患者さんにおいて、2型糖尿病合併の有無に関わらず、腎不全への移行抑制、心血管イベントおよび全死亡に対するダパグリフロジン(Dapagliflozin)の有効性が示された。

【ダパグリフロジン(Dapagliflozin)】
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)は、ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)2を選択的に阻害する薬剤です。

SGLT2とは、腎臓の近位尿細管におけるグルコース(糖)の再吸収で重要な役割を担う輸送体です。フォシーガは、SGLT2を競合的かつ可逆的に阻害してグルコースの再吸収を抑制し、尿中グルコース排泄を促すことにより、血糖コントロールを改善します。

また、体液量の補正や血圧低下、血行動態の改善などさまざまな作用により、慢性心不全や慢性腎臓病を改善する効果も期待できます

【Forxiga(フォシーガ)】
フォシーガは、2型糖尿病だけでなく1型糖尿病にも適応があり、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも使用される薬剤です。

血糖降下作用がインスリンに依存しないため、単独で用いる場合は低血糖の発生リスクが低いとされています。糖尿病の有無に関係なく左室駆出率の低下した慢性心不全に適しており、標準的な治療に追加することで予後の改善が期待できます。

また、食事の影響を受けないため、食前でも食後でも服用できるという利点もあります。

【慢性心不全に対する効果】
一般的(標準的)な治療を受けている慢性心不全の方を対象とした臨床試験で、フォシーガの服用で心不全関連イベント(心血管死、心不全圧下による入院など)が約26%低下を示した報告もあります。

適応患者さんにフォシーガを追加することで、心不全悪化のリスクや死亡がおさえられ、生命予後が改善される可能性があるということです。

【慢性腎臓病に対する効果】
一般的(標準的)な治療を受けている慢性腎臓病の方を対象とした臨床試験で、フォシーガを追加することで病状の悪化(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死、腎不全による死亡)が相対的に約39%低下するとの報告があった。

【トリビアとして】
「フォシーガ(Forxiga)」という名称は、患者さんのため・患者さんの家族のため・医療従事者のためを表す「for」と、inhibit glucose absorption(糖の吸収を阻害する)の頭文字の「iga」を掛け合わせる(x)ことで、既存の血糖降下薬にはない新たな作用であることを表現しているそうです。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

Dapagliflozin의 가능성에 대해 증례 발표를 들었습니다.

我聽說了關於Dapagliflozin可能性的病例發表。

I heard a case announcement about the possibility of Dapagliflozin.

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