スタッフブログ


Staff blog

EVENITY Web Symposium

2025.03.11

2025.3.10
「EVENITY Web Symposium」
共催:アムジェン株式会社
共催:アステラス製薬株式会社
12:00~12:35 WEB
≪骨粗鬆症治療概念の進捗≫
<キーワードは「3年、2人に1人、70%」>
【骨粗鬆症】
骨粗鬆症とは、骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。日本には約1000万人以上の患者さんがいるといわれており、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあります。
骨の強度が低下する主な要因としては、主に女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運動不足などの生活習慣の影響が考えられます。一般的に広く認識されている“原発性骨粗鬆症”に関しては、加齢ならびにエストロゲン欠乏のために、閉経後の女性が発症しやすいです。
骨粗鬆症になっても、痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨 (大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりします。骨粗鬆症は骨折しやすくなるだけでなく、体全体の不調を招きかねない病気なのです。
【薬の低い継続率】
・骨粗鬆症は「何となく」怖い病気として捉えられている
・骨粗鬆症は、痛いわけでもないから、困るわけでもないと軽視される
・骨密度検査も、だいたいが横ばいの成績
・日常生活において何の効果の実感もない。
・・・その割に薬は高い
【予防】
・転ばないように注意する
・カルシウムを十分にとる
・ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムをとる
・適量のタンパク質をとる
・禁煙し、アルコールは控えめにする
・運動、日光浴をする
【治療】
内服薬や注射(カルシトニン製剤)などによる治療を行います。
骨折した場合は、それに応じた治療が必要です。
閉経後の女性には、整形外科医の定期的な検診をお勧めします。
【検査】
診断はX線(レントゲン)検査でも可能です。
骨の量や成分(骨密度)を測定するためには、デキサ法(2重エネルギーX線吸収法)、超音波法、MD法、CT法といった詳しい検査があります。
(※当院でも検査可能です)
【YAM値とは】
YAM(ヤム)値は、「Young Adult Mean(若年成人平均値)」の略で、骨密度を評価する指標の一つです。
20歳から44歳までの健康な同性の平均骨密度を100%としたとき、測定した骨密度がその何%にあたるかを示す値です。
例えば、YAM値が80%という場合は、同性の若年成人平均と比べて、骨密度が20%低いことを意味します。YAM値が高いほど、骨密度が高いと判断されます。YAM値は、骨粗鬆症の診断に用いられる重要な指標の一つです。
一般的に、YAM値が70%未満の場合は骨粗鬆症、70%以上80%未満の場合は骨量減少(骨粗鬆症予備群)と診断されます。80%以上であれば正常範囲とされています。
脊椎圧迫骨折がある場合はYAM値によらず骨粗鬆症と診断されます)
※ただし、YAM値は骨密度の評価であり、骨の強度を直接反映するものではありません。
※骨粗鬆症の診断や治療方針の決定には、他の要因も考慮する必要があります。
【TAKE HOME MESSAGE】
骨粗鬆症治療は「ゆっくりと生涯をかけて治療する疾患」から「短期的に治療目標を達成させるべき疾患」へと変わりつつある
「3年」で「2人に1人」が「YAM値70%」以上に改善する治療法の検討を。
※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。
골다공증 공부 모임에 참석했어요.
參加了骨質疏鬆症學習會。
I participated in the osteoporosis study group.

Copyright©2025 Oyama Suginoki Clinic. All Rights Reserved.