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CKD-MBD Special Live

2023.04.13

2023.4.12
「CKD-MBD Special Live」
主催:小野薬品工業株式会社 19:00~20:00

≪PTH管理の重要性を考える≫
<PTH厳格管理と透析患者の予後を考える>
~低栄養とProtein Energy Wastingとの関係も含めて~

透析患者様において、低栄養は生命予後の悪化に直結する深刻な問題である。この病態は単なる経口摂取不足のみでは十分に説明されず、その背景には慢性的なエネルギー消費亢進の存在が考えられている

このようなエネルギー消耗(Wasting)の要因のひとつとして、近年二次性副甲状腺機能亢進症で上昇する副甲状腺ホルモン(PTH)が脂肪細胞の褐色化(Browning)と熱産生を誘導し、エネルギー消耗を惹起することが明らかとなった。

さらに国際的なコホート研究であるDOPPSにおいて、PTH値の上昇がその後の体重減少に強く関連していることが確認された。透析患者において
PTH管理は、骨代謝の改善や心血管リスクの抑制のみならず、エネルギー消耗や低栄養の改善につながる可能性が期待される。

まとめ

・二次性副甲状腺機能亢進症は、予後の悪化につながる
①骨病変・血管石灰化
②エネルギー消耗⇒低栄養・フレイル・衰弱

・我が国のPTH目標値は国際的に低い範囲にある
①JSDT統計調査データに基づいているという点で、一定の妥当性

・現在の目標値が妥当かどうかは未検証
①PTxとシナカルセトの比較からは、“the lower, the better”の可能性
②PTH過剰抑制の問題は、要再検討

・静注Ca受容体作動薬エテルカルセチドの登場と普及
①高いPTH抑制作用
②確実な投与・服薬負担の軽減
③石灰化のストレスの軽減
④FGF23値の低下

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

PTH 관리를 공부했습니다.
学习管理PTH。
I studied PTH management.

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