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腎性貧血 Update in 小山

2022.12.05

2022.12.1
「腎性貧血 Update in 小山」
共催:小山地区医師会
共催:田辺三菱製薬株式会社

朝倉院長が座長を務めました。

《これでスッキリ腎性貧血治療!》
~どうなおす?なぜ放置してはいけないのか~

【透析症例の貧血を放置してはいけない】
我が国の維持透析患者で最も死亡リスクが少ないのはHb11~12

【ESAによるHb正常化と生命予後】
使用ESA量が多いほど死亡リスクは増大する

【ESA抵抗性(低反応性)の問題】
厳密な定義は無いものの、鉄欠乏が見られない条件で貧血が改善されない患者はおよそ1割と推測される

【まとめ】
①従来の貧血治療の限界

従来型ESAの投与は透析患者の予後を悪化させる可能性が知られているが、現実のCKD診療での貧血治療は、まだまだ不十分であり大きなアンメットメディカルニーズが存在する。ESA抵抗性の背景には、鉄欠乏または慢性炎症による鉄の利用障害が存在する。

②CKDと心血管イベント

心・腎の病態は互いに大きな影響を与え合っている。「心腎連関」として知られていた概念は「心腎症候群」または「心腎貧血鉄症候群」としてとらえ直されている。貧血により心不全症例の予後は悪化するが、ESAなど従来治療では鉄の利用障害(慢性炎症)などによって、十分な効果が得られないジレンマが存在する。

③CKDにおける鉄投与

慢性炎症状態では、ヘプシジンの上昇による鉄の利用障害と高フェリチン血症を生じて、貧血改善をさまたげ生命予後も悪化する。従来から含糖鉄静注によってFGF23上昇・低リン血症・骨軟化症が惹起されることが知られていたが、FGF23への影響は鉄製剤の種類によって異なることが明らかとなった。

④HIF-PH阻害薬への期待

造血をふくめた低酸素応答にはHIFが関与しているが、酸素の存在下ではHIFはPHDによって速やかに不活化される。貧血・臓器虚血・炎症細胞・高地順化・骨髄幹細胞温存・胎生期発生など、HIFはきわめて多方面に影響をおよぼす。HIF-2αを誘導する薬剤の臨床応用が進んでいる。

⑤ESAの限界とPHDiの挑戦

心・腎・貧血・鉄代謝の病態は大きく関連するが、従来型ESAによるHb上昇の試みは、心血管イベントの増加・総死亡増加と関連し、特に鉄利用の限界によるESA抵抗症例の治療が問題となっていた。HIF-PHD阻害薬はESA抵抗症例にもあらたな可能性を開いた。十分な鉄補充が必要だが医療経済にも良い効果をもたらしうる。長期の安全性など今後の研究が必要である。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

HIF-PHi의 가능성을 생각하면서 청강했습니다.
我边想HIF-PHi的可能性边听讲。
I listened to the lecture thinking about the possibility of HIF-PHi.

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