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第4回しもつけ腎セミナー

2019.09.05

自治医科大学医学部教育研究棟 大教室2
19:00〜20:30
大塚製薬

近年,生体電気インピーダンス法(Bioelectrical Impedance Analysis:BIA 法)を用いた体成分分析装置は透析分野でも使用されており,透析患者のドライウェイト(DW)評価に有用とされており、当院でも昨年よりinBodyを購入して頂き、透析患者さんはもちろんの事、CKD患者である保存期の患者さんにも検査をさせて頂き浮腫値を導き出している。

InBodyでは、身体の体水分量(TBW),細胞外水分量(ECW),細胞内水分量(ICW),などの身体組成の測定が可能で、DW 評価の有用性についても確認済みである。今回の演題では、透析患者さんと透析じゃない方の両群において、浮腫値と年齢変化を検討されたそうで、興味深く聞いて参りました。

結果として、CKD-5D患者の浮腫値は年齢よりも血清Alb値により強く影響を受ける。傾向スコアマッチの解析結果では非CKD患者での有意差が認められた年齢、性別はCKD-5D患者の順位相関では棄却された。CKD-5D患者では年齢よりも血清Alb濃度に考慮した浮腫値の補正が必要になる可能性が示唆されたそうです。当院でも、この学びを参考にInBodyを極めて行きたいと思っています。

透析患者は病態的に体液量に依存した高血圧などが多いことから適正な DW の設定は重要である。InBodyによる体液量測定では余分な水分量を「浮腫値」として数値的に評価することができ、より正確な DW の設定が可能である。浮腫値の目 標値を健常人と同じ 0.38 とするには透析患者の体液変動は不安定であり低血圧などを引き起こす可能性がある。よって、経時的に体液評価を行い患者ごとにあった基準値を設定し評価していく必要があると感じた。

特別講演では、トルバプタン治療の現状について拝聴致しました。ADPKDとは、常染色体優性多発性嚢胞腎(以下 多発性嚢胞腎)は、その名前の通り遺伝子がかかわる病気で、主に腎臓に、嚢胞(のうほう)という水分がたまった小さな袋が沢山できてしまう病気です。この嚢胞は、年齢とともに段々と数が増え、大きさが大きくなると、腎臓の機能を悪くしてしまいます。この多発性嚢胞腎という病気の患者さんのうち約半数の方が、70歳になるまでに腎臓の機能が悪くなり、透析や腎移植などの腎代替療法が必要になります。
腎臓以外の臓器にも嚢胞ができやすく、多くの患者さんで肝臓に嚢胞ができます。また、特に注意しなければいけないのは脳動脈瘤で、5~10%程度の患者さんに見られます。多発性嚢胞腎に合併した脳動脈瘤は、破裂して脳出血を起こすリスクが高いので、病気が診断されたら必ず脳の検査を行います。

頻度が高く、治療を必要とする症状として、高血圧があります。多くの患者さんで高血圧を起こし、血圧が高いと腎臓の機能に良くない影響を及ぼすことから、血圧を正常にコントロールすることがとても大切です。多発性嚢胞腎の治療の要は、血圧コントロールですね。

今まで多発性嚢胞腎に対する治療薬はありませんでしたが、バソプレッシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンが、多発性嚢胞腎の嚢胞の増大や腎機能の低下を抑える効果があることが分かりました。日本を含む世界15か国で治験が行われ、その結果を受けて、2014年3月末に、日本国内において多発性嚢胞腎の治療薬として認可されました。多発性嚢胞腎に対する初めての治療薬です。しかしこのお薬は、すべての多発性嚢胞腎の患者さんに適応があるわけではありません。私達スタッフでも、現状においてもなかなかお目にかかる機会が少ない薬剤であることに間違いありません。

このお薬はどこの病院でも処方できる、といったお薬ではなく、処方する資格を持った医師のみが処方できます(当院も院長が処方の資格を取得されています)。そのため、内服を希望する患者さんには、専門医(当院)への受診をお勧めします。また、初めて内服を始めるときには、入院が必要です。

ADPKD를 스터디했다.
参加了ADPKD的学习聚会
I attended an ADPKD study meeting.

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