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Nephrology Next Frontier

2023.04.20

2023.4.19
「Nephrology Next Frontier」
-Anemia/CRA syndrome/ADPKD
主催:アステラス製薬株式会社 19:00~20:30

≪ADPKDの進行に影響する環境因子とHIF-PH阻害薬による貧血治療について≫

〈多発性嚢胞腎とは〉

腎常染色体優性(顕性)多発性嚢胞腎(ADPKD)は、最も多い遺伝性腎疾患で、本邦
では約4000人に1人の頻度で発生すると言われている。

両側の腎臓に多数の嚢胞が出現し、加齢と共に増大、腎容積が増大する。それに伴い、腎機能が徐々に悪化し、最終的に末期腎不全となり、人工透析が必要になる。腹部膨満症状が強く、食事が十分に摂れなくなり、るい痩が目立つ患者がしばしばみられる。

また、腎嚢胞だけでなく、しばしば肝臓にも嚢胞が出現し、多発性嚢胞肝(PLD)を呈する。原因遺伝子としては、PKD1遺伝子異常(約85%)、PKD2遺伝子異常(約15%)があると言われている。

最近では、まったく家族歴のないADPKD患者も10~20%程度いりと報告されている。また、PKD1遺伝子、PKD2遺伝子以外の遺伝子異常も報告されている。

〈遺伝的素因と環境的素因〉
ADPKDの腎嚢胞の発生・成長は、遺伝子的素因の方が強い

〈腎嚢胞の成長に環境因子も重要〉
・腎移植後に腎容積が大幅に縮小する
・透析導入後に腎容積が小さくなる
・PD患者では腎容積が増大し続ける
⇒腎代替療法の違いによる尿毒症、体液量、血圧の違いが腎容積に関係している

〈腎機能とACDKの関係〉
・腎機能悪化と共にACDKは増多する
・透析導入直後にはACDKは縮小する
・一部の患者(特に男性)でACDKは、透析導入後5年以上経てから、著明に増大する
・腎移植後にACDKは著明に縮小する
⇒ACDKの進行は、尿毒症に相関する
⇒ACDKとADPKDには、尿毒症を介した共通の腎容積増大経路がある可能性がある

▲ADPKDの進行には、血圧、塩分摂取量、肥満、尿毒症、体液過剰、嚢胞出血、など、様々な環境因子が影響している

▲様々な環境因子が影響するのは、ADPKDの嚢胞増大の経路が多数存在するためである

〈HIF-PH阻害薬によるADPKD患者の貧血治療〉
各HIF-PH阻害薬の医薬品リスク管理計画(RMP: Risk Management Plan)において、
“ADPKD患者における病態の進行”が重要な潜在的リスクとして設定されている

〈ADPKD患者に対するHIF-PH阻害薬の影響〉
・動物モデルでは、HIF-1αをノックアウトすることにより、腎嚢胞の増大が抑制さ
れたことが報告されている

・これまでの当院の少人数での経験では、透析中のADPKD患者の肝腎容積は、HIF-PH阻害薬投与中には増大していなかった

・肝腎嚢胞感染症で炎症反応高値が続いている患者で、HIF-PH阻害薬に変更後に、貧血の改善が見られた

≪心腎貧血症候群の病態について考える≫
・貧血のある心不全患者は予後不良
・貧血が悪化すると心不全患者の死亡が増加する
・貧血の程度が心不全での死亡に関係した
・貧血はCKDにおける心不全の重要なリスク因子

〈貧血を認める患者を見つけた時〉
①貧血の原因となる機序を考える
・血液の喪失(出血)
・赤血球産生の低下(骨髄の問題)

②赤血球の形態学的評価、網赤血球の反応
・大球性高色素性、正球性正色素性、小球性低色素性
・網赤血球数(骨髄での反応)
・Fe、フェリチン、UIBC、RET-He(鉄動態)
・Vit-B12、葉酸(その他の材料)
・ハプトグロビン、LDH(溶血の有無)
・エリスロポイエチン(腎性貧血の確認)
・便潜血・内視鏡検査(消化管出血)
・骨髄検査(骨髄の異常)

▲鉄欠乏により心筋細胞収縮能、拡張能が低下
▲鉄欠乏により心筋細胞の変性が起こる
▲心不全では心筋細胞内Fe、Tfr1発現が低下

〈鉄欠乏による細胞障害のメカニズム〉
・細胞内酸素貯蔵能の低下
・細胞内酸素運搬能の低下
・細胞内エネルギー放出の低下
・活性酸素代謝の低下

貧血の治療により心不全が改善することもある

〈まとめ〉
・心不全では貧血の存在が予後に大きくかかわる

・鉄代謝異常は心不全で高頻度に存在し、その病態に影響を及ぼす

・病態によって適切な貧血治療を考慮すべき

・HIF-PH阻害薬のCVDに対する有用性はまだ明らかではないが、鉄欠乏はCVD発症に関
係する

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

CRA syndrome을 중심으로 심부전이나 ADPKD에 대한 빈혈 치료를 배우다
以CRA syndrome为中心,学习对心力衰竭和ADPKD的贫血治疗
Study anemia treatment for heart failure and ADPKD, focusing on CRA syndrome

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