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透析そう痒症に関するオンライン説明会

2024.12.27

2024.12.26
「透析そう痒症に関するオンライン説明会」
主催:キッセイ薬品工業株式会社
11:00~11:25

≪皮膚科医が解説!透析患者のかゆみ評価≫

<透析そう痒症治療薬の歴史>
2009年 ナルフラフィン塩酸塩
2021年 米国でジフェリケファリン承認
2022年 欧州でジフェリケファリン承認
2023年 本邦初の静注透析そう痒症改善剤

<透析患者の疫学データ(海外)>
透析患者の67%がかゆみに悩まされており経度に悩んでいる患者はかゆみの全くない患者に比べて調整死亡率HRが1.24であった。

<かゆみの程度と睡眠障害・生命予後との関係>
かゆみが重度であるほど睡眠障害が重度であった
(P<0.0001)
経度・中等度の患者に比べて生命予後が悪化した
(P<0.0001)

<かゆみの治療を受けた透析患者の治療満足度>
【解析対象:かゆみの治療患者 209名】
大変満足している・満足している   50.2%
どちらとも言えない・不満・大変不満 49.8%

<白取の重症度基準に基づくかゆみスコア>
1日1回日中及び夜間それぞれのかゆみの程度に対して「症状なし」をスコア0、「激烈なかゆみ」をスコア4として、0から4まで整数で評価する。
国内の皮膚科領域でかゆみの程度を評価する際に汎用されている、睡眠障害を含む日常生活への影響を評価できる評価方法である。

<白取分類>
(長所)
・かゆみの程度を数値化できる
・分類方法がシンプル
・かゆみの程度について患者と医療者が共有できる
・生活・睡眠への影響を評価できる
(短所)
・かゆみの程度を5段階にしか分けられない

<かゆみNRS>
(長所)
・かゆみの程度を数値化できる
・かゆみの程度を11段階に分類できる
・質問が非常にシンプル
(短所)
・かゆみの程度に客観性がない
・生活・睡眠への影響を評価できない

<5-D  Itch Scale>
Duration   持続時間
Degree    強さ
Direction  経過
Disability  QOL障害
Distribution 分布

(長所)
・かゆみの程度を数値化できる
・かゆみに関する複数の側面を総合的に評価できる
(短所)
・質問項目が多い

<まとめ>
・かゆみ診療の開始にあたり、かゆみの程度および生活や睡眠への影響を評価する

・かゆみの評価は、白取分類、NRSスコア、5-D Itchスケールなどを目的に応じて使用する

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

투석 환자의 가려움증을 평가하는 방법에 대해 배웠습니다.

我們學習了透析患者瘙癢的評價方法。

I learned how to evaluate the itchiness of dialysis patients.

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