スタッフブログ

Staff blog

2023.9.1|ブログ

CKD治療を考える会

2023.8.29
「CKD治療を考える会」
~保存期治療から腎代替療法まで~
共催:小山地区医師会
共催:アステラス製薬株式会社
会場:小山グランドホテル 華厳西
19:00~20:10

当院院長先生座長を務めました

≪小山地区におけるCKD診療≫
~腎性貧血治療を含めて~
<CKD連携診療の意義>
・生活習慣病の早期改善・厳格な管理
・蛋白尿、微量アルブミン尿の早期発見及び定期的定量検査
・高い有効性が期待されている薬剤の早期開始
(ACEi/ARB、SGLT-2阻害薬、糖尿病あればフェネレノン)
・腎性貧血への早期介入(HIF-PH阻害薬)
・適切な時期に腎代替療法説明
(生体腎移植、献腎移植登録、腹膜透析)

これらの対策を早期から行うことで、最終的に血液透析患者導入数を減少させる

<まとめ>
・CKD診療は早期介入が大切であり、そのためには健康診断の受診率や医療機関への受診率を上げ、さらに地区ごとに病診連携、診診連携を進める必要がある。

・CKD診療の中でも貧血治療は特に重要であるが、現状は十分な治療が行われていない。

・HIF-PH阻害薬は従来注射のため敷居が高かったESAによる腎性貧血治療を、より早期から幅広い幅広い施設で行える可能性がある薬剤であり、その安全性に関しても情報が揃いつつある。

≪最近の腎移植≫
~どこまでできるのか、できないのか~

<腎移植のデメリット>
・腎移植手術の侵襲、合併症
・免疫抑制剤の規則正しい服用が必要
・免疫抑制剤の副作用
(感染症・悪性腫瘍・糖尿病・骨量減少など)
・顕著な献腎ドナー不足(平均待機期間15年)
・生体ドナーのリスク
(生涯腎不全にならないこと)

提供者がいなければ行えない医療⇨これが弱点

<腎移植の適応>
・年齢制限・・・特になし
⇒肉体年齢、心肺機能と活動性が重要

・糖尿病・動脈硬化高度な症例への腎移植

⇒外科技術の問題から適応外ということはかなり稀

・褥瘡、下肢切断例、壊疽例
⇒経過が安定して活動性の高い方なら可、個別判断
・自己管理ができる方(内服管理・血糖管理)

・家族のサポートが得られることが重要

・可能であればPEKT(先行的腎移植)がBest

⇒PEKTは移植腎生着率が良く、合併症が少ない

<高齢者腎移植の成績改善のために>
Death with Functioning Graft対策
・心血管イベントの抑制
・悪性腫瘍の早期発見・早期治療
・感染症の予防(適正な免疫抑制、ワクチン)

フレイルの予防
・高齢なら先行的腎移植がBest
・移植前にフレイルでも移植を契機とした改善が期待できる

<みんなが受けられる、満足できる腎移植を目指して>
・腎移植はゴールではなく移植腎生着と生命予後延長が両立して「やってよかった腎移植」と言える

・高齢者では特にDeath with Functioning Graftの回避が重要(悪性腫瘍、心血管イベント、感染症)と考える

・急激に適応が広がるということはないが、一人ひとりの個別判断のもと、できるだけ多くの希望者に腎移植の恩恵を享受していただけるよう

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

원장님도 참석하셨습니다.
CKD 치료를 생각하는 모임에 참가했습니다.

院长老师也参加了。
参加了CKD治疗思考会。

I participated in a group to think about CKD treatment.

2023.9.1|ブログ

おやつセミナー

2023.8.29
「おやつセミナー」
主催:キッセイ薬品工業株式会社

≪タブネオス(TAVNEOS)≫
Avacopan Capsules
選択的C5a受容体拮抗薬

稀少疾患でもあるANCA関連血管炎。稀少疾患だからと言って見逃すわけにはいかない・・・

ANCA関連血管炎は生命を脅かす疾患であり、標準的な治療はグルココルチコイドによる免疫抑制療法ですが、その副作用が問題となります。

補体成分5aがC5a受容体に結合することは、ANCA関連血管炎の病態に中心的な役割を果たすと考えられています。

Avacopanは、経口投与可能な低分子のC5a受容体拮抗薬で、C5a受容体を介したC5aの作用を選択的に阻害し、好中球の動員や活性化を抑制する薬剤であり、ANCA関連血管炎の治療薬として期待されています。

※ステロイドについて

決して悪い薬ではない・・・

適切に使用すれば有用な薬です。反対に、適切でない使い方をすれば危険です。ただし、これらはステロイド以外のどんな薬についてもいえることです。

薬を使う理由は、突き詰めればそれによって得られるメリット (治療効果など) が、デメリット (副作用・経済的負担など) を上回るからに尽きます。

ステロイドの場合、デメリットが強調された情報が多く出回っているのが実情ですが、メリットも大きい薬です。

現在、ステロイドの処方が行われているということは、これを使用するメリットがデメリットを上回ると、主に主治医が判断されたことを意味します。

その意味では、指示された使用法を守ることが副作用を含めたトータルでのリスクを最小化することにつながると考えております。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

ANCA 관련 혈관염 치료제에 대해 스터디 그룹이 있었습니다.

关于ANCA相关的血管炎治疗药,有学习会。

There was a study group about ANCA-related vasculitis treatments.

2023.9.1|ブログ

腎性貧血治療UP TO DATE

2023.8.25
「腎性貧血治療UP TO DATE」
主催:協和キリン株式会社 19:00~20:30

≪腎臓を守るための包括的治療とは≫
~病診連携の在り方~
・当地域におけるCKD医療連携
医師会の病診連携の一環と位置付けられている

・2020年以降のCKD対策の新たな取り組み
若年、肥満糖尿病、肥満CKDへの介入

・HIF-PH阻害薬と病診連携
遠隔地での腎性貧血の対応

≪慢性腎臓病に伴う貧血治療の現在地とこれから≫
・今後の貧血治療

単に目標Hb値の維持だけではなく、ADL改善やイベントの抑制・生命予後の改善を目指し、患者の臨床的背景を考慮して適正な貧血治療薬の選択が望ましい。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

단순히 목표 Hb값 유지뿐만 아니라 ADL 개선이나 이벤트 억제·생명 예후 개선을 목표로 하고 환자의 임상적 배경을 고려해 적정 빈혈 치료제 선택이 바람직하다.

不仅是单纯地维持目标Hb值,以改善ADL或抑制活动、改善生命预后为目标,考虑到患者的临床背景,选择适当的贫血治疗剂比较好。

It is desirable to select appropriate anemia drugs considering the clinical background of patients, aiming not only to maintain target Hb values but also to improve ADL, event suppression, and life prognosis.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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