スタッフブログ

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2018.3.18|ブログ

『第8回日本腎臓リハビリテーション学会』

2018.3.17~18

『第8回日本腎臓リハビリテーション学会』

宮城県仙台国際センター会議棟・展示棟で行われ、参加させて頂きました。
今回の学術集会は「腎臓リハビリテーションの進歩と普及-CKD患者のトータルケア-」をメインテーマとし、腎臓リハビリテーション(腎臓リハ)は、腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させ、症状を調整し、生命予後を改善し、心理社会的ならびに職業的な状況を改善することを目的として、運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、教育、精神・心理的サポートを行う、長期にわたる包括的なプログラムということをより理解して来ました。まさに、CKD患者のトータルケアを目的としていると実感致しました。

以前より軽視されがちだった運動療法も腎臓リハの主要な因子として考えられるようになり、CKDの治療は「運動制限から運動療法へ」のコペルニクス的転換を果たせたことは言うまでもありません。事実、この数年間に、透析患者や保存期CKD患者での運動療法の安全性・有効性に関する論文が様々な学術誌に掲載もされたようですし、Stage3-4の保存期CKD患者、肥満を合併した保存期CKD患者、虚血性心疾患を合併した保存期CKD患者に対する運動療法がeGFRを改善することも報告もされ、腎臓リハがサルコぺニア・フレイルの予防・改善、ADL・QOLの改善、心血管疾患予防による生命予後改善のみならず、腎機能改善・透析移行防止のための新たな治療としての大きな役割が期待されています。

診療報酬に関して、本学会が中心になって要求してきたという「慢性腎臓病運動療法料」は保存期CKD患者や透析患者をも含む出来高のリハ料・運動療法料でしたが、平成28年度診療報酬改定では、進行した糖尿病性腎症の患者に対して透析導入となることを防ぐため、質の高い運動指導を評価するために新たに「腎不全期患者指導加算」の新規収載という形で一部実現したそうです。また、腎臓リハに関する保険収載は世界初だそうです。
ただ、認定対象は糖尿病性腎症で腎不全期の患者であり、対象をCKD3期以上の患者や透析患者に早急に拡げる必要があります。Nature Reviewに紹介されたようで、本学会は腎臓リハに関する世界初の学術団体であると言えます。腎臓リハに関しては、わが国が世界に先駆けて対処・解決する役割が期待されています。

「腎臓リハ指導士」の準備も進んでおり、正会員になった上での学会参加が必要になる予定です。この学術集会に集うことにより、腎臓リハが果たし得る更なる可能性について、広く研究発表や討論、講演などを行う活発な学術交流の場となるのみではなく、研究の成果を幅広く社会・国民に還元する学びの場としての役割を果たし、より普及を目指したいです。

来年は大分県で開催されます。高齢者のリハビリは継続しつつも、。若い世代からの運動定着が後にリハビリ導入を遅延させる事ができると考えられる事から、CKD外来の保存期の患者や、オーバーナイト患者に対して、積極的な運動行動を提案して、筋肉量を増加させフリースポットを作り、透析が導入されてもパラメーターが安定するので、この分野での研究・発表も考えて行きたいと思います。

2018.3.17|ブログ

奇跡の一本松

2011.3.11から7年・・・

震源地近く、甚大な津波被害で街の機能を一瞬で消し去り、多くの人間の命と思い出もをも奪い去った「東日本大震災」

私達も一日も早く復興して頂けるよう出来る範囲での支援の継続と、この震災体験を風化させない為、亡くなられた方への哀悼すると共に、現状の復興の様子を見て参りました。

写真でも分かりますように、復興にはまだまだ長い月日が掛かる感じです。またいつの日か、復興ではなく、元の状態以上に生活が出来る、以前の陸前高田市に、「奇跡の一本松」と共になる事を願っております。

また、同じく同等の被害に見舞われた数多くの方達に対しましても同様の気持ちであります。

2018.3.15|ブログ

取材

栃木県近郊を中心の地元密着型情報誌「twin」の取材を受け、深夜長時間オーバーナイト透析や海外旅行透析、デイケアについて説明を致しました。

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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