スタッフブログ

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2018.7.24|ブログ

おやつセミナー

バクスター「積層型ダイアライザー」

何度も何度も聴いています、積層型ダイアライザーの説明を今日も聞きました。なんで、何度も聴くかというと、新人さんは積層を知らないからです。
当院は、年1で新人さんが独り立ちする今頃の時期に、積層の説明をお願いしています。
積層は何かと制約もあったりと面倒な所もあるのですが、良い事の方が多いので、導入している病院が多いのではないでしょうか。
特に、栄養状態の改善、貧血予防、血圧管理、PAD等で、困った時のダイアライザーであり、面倒くさいことも我慢して使用する価値はありますね。
今月から発売された、「ポリフラックスHヘモダイアフィルター」も生体適合性も非常に良く、アルブミンの漏出量も少ないのが最大の特徴。是非、使用してみたいですね。

 

2018.7.21|ブログ

学会準備

栃木県透析学会の最終演題エントリー数53演題。

本日、9セッションに振り分け致しました。
着々と学会準備が進行されています。

2018.7.19|ブログ

下野SHPT治療セミナー

二次性副甲状腺機能亢進症 (SHPT) の最新の治療を学びに参加して来ました。
【一般演題】
①「エテルカルセチド塩酸塩の使用経験」
真岡メディカルクリニック副院長 伊藤千春先生
②「経口剤からエテルカルセチドに切り替えた症例」
グリーンタウンクリニック院長 井上真先生
【特別講演】
「CKD-MBD治療の目指すところ」
藤田保健衛生大学医学部腎内科学教授 稲熊大城先生

二次性副甲状腺機能亢進症 (SHPT)は、副甲状腺ホルモン (PTH) の血清中濃度上昇、副甲状腺過形成、ミネラル代謝障害(特にカルシウムとリン)を特徴とする慢性進行性疾患である。SHPT は様々な二次的要因が引き金となり、細胞外カルシウム濃度が長期にわたり低下し、弥漫(びまん)性副甲状腺過形成をきたすことが原因となる。

初期は主に細胞外低カルシウム血症を引き起こす様々な刺激(ビタミン D 欠乏症、慢性腎疾患、特発性高カルシウム尿症、カルシウム吸収障害)に対する適応応答であるが、長年の SHPT は副甲状腺に腺腫が形成され、PTH分泌が自律性を獲得する例があることが確認されており、自律性副甲状腺機能亢進症(三次性副甲状腺機能亢進症)と呼ばれている。三次性副甲状腺機能亢進症は、日本では10例以下と少ない

SHPT は副甲状腺の代償機構であるので、一般的にカルシウムとリンのホメオスタシス正常化で回復する。排除可能な二次的要因を取り除いた後でも残る SHPT に対して(主に慢性腎疾患の場合)、薬剤を主体とする第一選択療法を施します。
主に下記の3種がありますが、
カルシトリオール(ロカルトロール)
シナカルセト塩酸塩 (レグパラ)
エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブ)
本日は小野薬品工業協賛の、エテルカルセチド塩酸塩の使用経験の報告を聞きました。

エテルカルセチドは、7つのD-アミノ酸ペプチドにL-Cysがジスルフィド結合した合成ペプチドで、既存のシナカルセトと同じCaSR作動薬である。副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体に直接作用することで、血清カルシウム値を上昇させずにPTHの分泌を抑制するとともに、血清リン値をも低下させる。

シナカルセトは経口製剤(錠剤)であるが、エテルカルセチドは透析終了時に透析回路より投与される、世界初の注射製剤である。注射製剤のエテルカルセチドは、一般的に水分摂取が制限され、かつリン吸着剤などの経口製剤の併用が多い透析患者には、コンプライアンス向上や患者の服薬負担の軽減などが期待されている。

 

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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