スタッフブログ

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2019.3.2|ブログ

第24回 透析バスキュラーアクセスインターベンション研究会

会場:東京 都市センターホテル

透析アクセスへのインターベンション治療が、治療の第一選択として定着したとはいえ、治療成績の開示や治療方法には、地域や施設間において技術面と情報量の取得に差があり、十分な患者への寄与がなされているとは言えない現状があるのと思います。

私たちは、定期的に「透析バスキュラーアクセスインターベンション研究会:(略称:VAIVT研究会)」に参加し、各施設の試みを吸収し当クリニックにおいて反映して参りました。今回は、透視下からエコー下に全国的に移行され落ち着いてきた中で、より効果的なエコー下PTAを学びに参加させて頂きました。

御存知の様に、PTAは繰り返す治療法です
透析室で勤務した方ならわかりますが、バスキュラーアクセスの狭窄は何度も繰り返す病態です。そしてそのたびにPTAを行うわけです。

現在の日本の総医療費は約40兆円で、透析は合併症治療を含め約2兆円の医療費が掛かっています。日本の年間PTA件数は約135000件。PTAの手技料は約244億円であり、材料費は約92億円。当院は簡易PTAにより過去6年で約2000万円の医療費削減が図られており、恐るべし簡易PTAです。

総括として、他院では3ヶ月未満の場合はバルーン選択により開存率を高める方法で苦慮されている様子であり、また、その様な発表が大半を占めていた。特にBRAVOS(ブレバス)と言うスーパーノンコンプライアントバルーンの評価が高く、ジャバラ状の構造で特殊高強繊維のため、屈曲した鋭角部も追従性がよく、屈曲を維持したまま拡張出来るのでVAIVT研究会内ではfirst choiceしている施設が多いと言うことも分かりました。

2019.2.12|ブログ

院内勉強会

「リンゼス(Linzess)」リナクロチド(linaclotide)
おやつセミナー(astellas製薬)

日本では、女性のおよそ4.9%、男性のおよそ2.6%の方が便秘を自覚していると推計されています。便秘の患者さんは女性に多く、また高齢になるほど増加します。便秘と言っても様々で、排便回数が減る、排便が苦痛、残便感がある、腹痛、お腹の張りなどの症状から、頭痛、胃痛といった、便秘とは一見関係がないように思われる症状もあらわれることがあります。

つらい症状や不満が解消されない場合は、医師に相談することが大切です。

便秘の原因は大きく2つに分類され、1つは原因がはっきりしている(腸の器質的な異常や服用しているお薬の影響により生じる)便秘です。もう1つは原因がはっきりしていない(生活習慣やストレスにより生じる)便秘で、もっとも一般的な便秘のタイプである「機能性便秘」や、若者に多く、ストレスを感じると腹痛や便秘をくりかえしてしまう「便秘型IBS」などが含まれます。
「機能性便秘」と「便秘型IBS」の違いは腹痛・腹部不快感などの症状の有無やストレスの関与です。また、原因が複雑に絡み合う便秘もあります。

便秘治療の目的は、排便回数の改善だけではなく、「つらい」と思う症状を改善・解消することです。便秘の基本的な治療法は、病医院で処方されるお薬による治療、運動・排便習慣・食事の改善が中心となりますが、心理療法という手段が症状を改善・解消する可能性もあります。

一般的に、便秘で使用されるお薬には、腸の働きを促したり、便をやわらかくする「下剤」、腸管内での水分分泌を促して便をやわらかくして通りやすくする「グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト:リナクロチド錠(リンゼス錠)」などがあります。

便秘の原因や症状、便秘の程度などにより使用されるお薬は異なるため、 医師が診察をした上で処方します。

2019.2.9|ブログ

「第40回 透析技術認定士認定講習会」

「第40回 透析技術認定士認定講習会」
大田区産業プラザ

当院の透析技術底上げの為、今年は2名の臨床工学技士に参加して頂きました。

認定講習内容は、透析に関する様々な知識を習得するだけではなく、透析機器の取り扱いに至るまで幅広い内容になっています。

この、難しい資格を当院では3名取得して活躍しており、さらなる資格者増員を目指して、透析患者さんのケアに従事して行きたいと思っております。

どこでもそうですが、医療業界においても資格社会である事は間違いありません。出来る出来ないを判断する、最も判断しやすいのが資格となります。

とっても不条理でもありますが、いくら知識・技術があったにせよ、経験の浅い資格者の方が表舞台に立つ世の中です。

特に多くの透析患者さんは通院される当院にとっては、この透析技術認定士のようなスペシャリストを多く在籍させて、安全・安心の透析を提供しなくてはなりません。

講習会の講義内容は「血液浄化療法の歴史・工学的基礎知識の再確認・その概要と実際」「腹膜透析分野」「透析室の感染対策」「小児患者に対する透析」「臨床検査」「薬物療法」など、細かく勉強致します。

今回は、透析技術認定士を目指す講習会で、本試験は5/12(日)に日本工科大学にて行なわれますので、しっかり追加学習して合格できる様、頑張って頂きます。

 

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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