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パーサビブオンライン説明会

2023.4.19 ブログ

パーサビブオンライン説明会

2023.4.19
「パーサビブオンライン説明会」
主催:小野薬品工業株式会社 12:30~13:00

≪PARSABIV Drag information≫
PARSABIV(etelcalcetide hydrochloride)

パーサビブ(エテルカルセチド塩酸塩)は世界初の静注CaSR作動薬です。
パーサビブ(エテルカルセチド)、世界初の二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)の注射薬です。

おさらいですが、特徴として
①カルシウム受容体作動薬として世界初の注射剤。

②血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症の患者において、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制し、血清intactPTH(iPTH)濃度を低下させる。

③薬物相互作用を生じる可能性が低い。

ざっくり作用機序は、
腎臓がダメになり、リンの上昇やビタミンDが活性化しないことにより、血液中のカルシウムが低下する。それに伴い、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が増え、骨が弱まる。

これが二次性副甲状腺機能亢進症の概要である。

副甲状腺細胞表面にカルシウム受容体があるが、この受容体は副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制したり、副甲状腺ホルモン(PTH)の生合成を抑制するのに関与している。

パーサビブ(エテルカルセチド)の作用機序に話を戻す。パーサビブ(エテルカルセチド)は、副甲状腺細胞表面に存在するカルシウム受容体に作用し、主に副甲状腺ホルモン(PTH)分泌の抑制を増強することで効果を示す。

医師の管理下で、透析終了時の返血時に透析回路静脈側から看護師らが確実に投薬できることから、コンプライアンスの向上や患者の服薬負担の軽減に繋がっている。

代謝酵素による影響をほとんど受けず、薬物相互作用のリスクが低いとの報告もあります。

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

2023.4.19 ブログ

腎病理カンファレンス-Part.4-

2023.4.18
「腎病理カンファレンス-Part.4-」
主催:協和キリン株式会社 19:00~20:15

≪尿細管&間質病変の見かた・考え方≫
~地味だけど腎予後に与えるimpact大~

腎組織は、糸球体、尿細管・間質、血管の三要素から構成されます。

糸球体別の予後分類×尿細管・間質病変=真の腎予後?

低酸素に対しても、とても理にかなったシステムが尿細管と間質にはある。

Point
①病変の主座が尿細管・間質なのかどうか
②病変の「質」と「広がり」に着目する
⇒予後に影響するのは「慢性」病変の「広がり」

〈尿細管〉
《急性》尿細管炎、上皮変性、尿細管壊死
《慢性》萎縮、拡張、上皮扁平化
《広がり》Focal or Diffuse

〈間質〉
《急性》間質炎症細胞浸潤、間質浮腫
《慢性》線維化、肉芽腫
《広がり》Focal or Diffuse

腎病理組織病変は、診断のみならず、治療方針を決定する上で大変貴重な情報が得られます

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

요세관 등 신장 병리 진단에 대해 배웠습니다.
学习了尿细管等肾脏病理诊断。
I learned a typical kidney pathology diagnosis

2023.4.19 ブログ

透析患者のカルニチンWEB講演会

2023.4.18
「透析患者のカルニチンWEB講演会」
主催:扶桑薬品工業株式会社 19:00~20:00

≪透析患者の栄養管理≫
〈カルニチンの作用〉
カルニチンは、筋肉を動かすエネルギーをつくるために、必要不可欠な物質です。細胞内では、脂肪酸がミトコンドリア内で燃えてエネルギーに変わります。しかし、脂肪酸は単独ではミトコンドリア内に入れません。カルニチンが脂肪酸と結びつき、ミトコンドリア内に脂肪酸を運ぶ重要な役割を担っています。

・心機能の改善⇒心筋
・透析終了時の足吊り改善⇒骨格筋
・透析終了時の血圧低下抑制⇒血管平滑筋
・EPO使用量削減
・消化管⇒消化管平滑筋

〈透析患者さんのカルニチン欠乏理由〉
・低栄養(特に高齢者。食欲不振、欠食などによる低栄養状態のカルニチン不足)
・食事制限(食事から摂取するカルニチン不足)
・透析による除去(透析によって体内のカルニチンが除去される)
・腎機能低下(腎機能低下により、腎臓で産生するカルニチンが減少する)

〈カルニチン欠乏症が関連した症状〉
筋肉症状:足の吊り、筋肉の痛み、筋力低下、倦怠感、
心臓症状:血圧低下、心肥大、心筋症、心機能低下、不整脈
貧血症状:ふらつき、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ

〈まとめ〉
・透析患者さんではカルニチン欠乏がおこりやすい

・透析患者さんの様々な不具合との関連はよくわからない

・カルニチンの補充によって一部の患者で一部の不具合が改善する

・カルニチンの種類、投与経路などによってもおそらく違う

・診断・治療指針の発表によりデータがでてきた

・例えば肉食+リン吸着薬との比較

・消化管に作用してくれると面白い

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります

Carnitine의 작용에 대해 공부했습니다.
学习了Carnitine的作用。
I studied the effects of Carnitine.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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