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関東・甲信越エリア WEBカンファレンス

2023.3.28 ブログ

関東・甲信越エリア WEBカンファレンス

2023.3.27
「関東・甲信越エリア WEBカンファレンス」
主催:バイエル薬品株式会社 19:00~20:30

《新潟県における糖尿病性腎症重症化予防に関する取り組み》
〈臨床的な糖尿病性腎症の診断〉
①糖尿病の罹病期間が5年以上であること
②網膜症・神経症などの他の合併症が存在すること
③尿蛋白(アルブミン)排泄量の持続的増加がみられ、その他の原因疾患(糸球体腎炎、高血圧性腎障害、痛風腎など)が除外されること
④顕著な顕微鏡的血尿や肉眼的血尿など、他の尿異常が存在しないこと
⑤初期では、ときに糸球体濾過量(GFR)の高値、腎臓の肥大が存在する事

〈求められる糖尿病性腎症重症化予防の取組について〉
・尿中アルブミンの測定について、その測定件数のさらなる増加が必要である
・新潟県における、地域糖尿病・CKD協力医制度の更なる充実が必要である
・各市町村における取組の更なる充実が必要である

《糖尿病合併慢性腎臓病の新たな治療戦略》
〈非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を中心に〉
<FIDELIO-DKD、FIGARO-DKD>
・2型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者でのフィネレノン治療は、日本のガイドラインには記載がない治療法
・しかしガイドラインに基づいた治療にもかかわらず、これからの患者では腎不全の進行、心血管系イベント発症リスクが依然として高い
・ガイドラインに記載されるまでは、安全性に十分注意し、慎重に実臨床に反映させる必要がある

<2型糖尿病合併慢性腎臓病での非ステロイド型MR拮抗薬の使い方>
①継続する事。途中で中止しない
②用量は血圧がコントロールされても可能なかぎりアップする
③心・腎保護を目標として使用する際は、ACE-I/ARBが全投与されている事

<RAAS阻害薬使用時のカリウム対策>
・定期的なモニタリング:特に腎機能
・カリウム制限食の指導
・利尿薬、SGLT-2阻害薬の併用
・新規カリウム吸着薬
・RAAS阻害薬の減量、中止

※発表内容は演者個人の見解に基づくものであります。

당뇨병성 신증 중증화 예방에 대해 자세히 알려주셨습니다.
参加了糖尿病性肾病重症化预防学习会。
I participated in a study group on the prevention of diabetic nephropathy

2023.3.23 ブログ

レオカーナ初使用

2023.3.20
「レオカーナ初使用」
協力:株式会社カネカメディックス

CLTI(包括的高度慢性下肢虚血)の治療を目的としたレオカーナ治療を当院でもカネカメディックスさんの協力を得て、開始することが出来ました。

Rheocarna를 사용한 CLTI 치료를 시작했습니다.
开始使用Rheocarna进行CLTI治疗。
We started CLTI treatment using Rheocarna.

2023.3.20 ブログ

第13回日本リハビリテーション学会

2023.3.18-19
「第13回日本リハビリテーション学会」

お忙しいところ皆様のご協力のおかげで
、3月18日、19日に大宮ソニックシティーで開催されました第13回日本腎臓リハビリテーション学術学会集会に参加させて頂きましたのでご報告をさせて頂きます。

今回のテーマは連携で生きる腎臓リハビリテーション。

他職種のチーム医療でより生きて行くことから、チーム連携を話題の中心に、慢性腎不全患者に対する、運動療法、教育、食事療法、精神的なケアを含めた新たな内部障害に対するリハビリ(腎臓リハビリテーション)についての各発表がありました。

腎臓リハビリテーションは、栄養の低下、炎症複合合併症の改善、異化抑制、運動耐容能の改善、QOL改善をもたらすことが知られています。

今回の学会で特に印象に残っていることは、医療者目線で考える運動療法は、患者さんの生活を無視した非日常的なものになりやすいという事です。当院CKD外来を担当されている安藤先生も、医療者が管理し患者に指示や助言をする枠内だけ(医療モデル)では運動の継続性は達成困難であると以前からおっしゃられておりました

患者さんにとって医療機関で行うリハビリテーションは、生活の中の極めて少ない時間でしかありません。医療機関内だけリハビリテーションを行ったとしても、それ以外で何もしなければ効果は乏しいものになってしまいます。そこで、生活の中の運動(生活モデル)を積極的に併用した方が良いとの考えがあります。運動は薬と違い、それ自体が楽しみになるという特徴を活かすことで、医療従事者の負担の軽減や、患者さんのモチベーションアップにも繋がります。

また、運動療法は患者さんの継続が難しいと言われます。健常な我々でも、ダイエットや筋肉トレーニングは数ヶ月で辞めてしまう経験もあると思います。どんなに対策を行なっても、人は飽きるものということを念頭に置く必要があります。それでも飽きないように工夫するには、運動を行なった先の目標(ゴール)が必要になります。体の不調を整えて仕事に復帰する、歩ける距離が増えたら旅行に行く、好きなスポーツを見つけて練習して極めてみる。活動が増えることで更にリハビリ効果の上昇が期待されます。そして楽しみ自体がリハビリになれば、人間らしく活き活きと生活することに繋がるのではと考えられています。

最後に、患者さんだけが運動をするのではなく、運動療法を支援する医療スタッフも運動習慣が必要です。例えば、医療スタッフ自身がタバコを吸っているのに、患者に禁煙を促しても中々聞き入れてもらえないこともあります。患者さんだけではなく、医療者も同じ目線で考える。体験する。運動を誘い続ける。生活に合わせたゴールを一緒に考える。当たり前かも知れませんが、今回の学会では、その当たり前が大切ということを再度認識しました。

来月にはSTEC主催のスロージョギングもあります。運動療法に携わるスタッフの1人として、楽しく、ゆるーく、長く続くよう参加人数が増えて頂けたらと思います。

ありがとうございました。

일본신장재활학회에 참가했습니다.
我参加了日本肾脏康复学会。
We have made a presentation at the Japanese Society for Kidney Rehabilitation on the continuation of exercise.”

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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