ブログ

薬剤師のための輸液Web講演会

2023.1.20 ブログ

薬剤師のための輸液Web講演会

2023.1.19
「薬剤師のための輸液Web講演会」
主催:扶桑薬品工業株式会社 19:00~19:45

≪透析患者における輸液の基礎≫
〈透析患者の体液管理のための基礎〉
・透析患者の多くは乏尿・無尿
・食事や飲水により体内に貯留した水分は、透析で除水されることで体液量のバランスが保たれる
・血液透析の場合、透析間の体重増加は3~5%以内に抑えることが望ましい
・これを超える量を1回の透析で除水しようとすると、血圧が低下するなど循環動態が不安定となる
・入院中の透析患者に輸液を行う場合も、透析間の体重増加が3~5%を超えないように管理することが望ましい

〈透析患者における体液量過剰の原因〉
・飲料水過剰・水分の多い食事
・輸液・経管栄養中水分の過剰
・透析での除水不足
(ドライウエイトの設定ミス)
(透析困難症)
(腹膜機能低下・・・腹膜透析の場合)

〈透析患者における体液量不足の原因〉
・摂取水分量の低下
・輸液・経管量の不足
・下痢、発熱、ドレナージ、出血などによる体外水分ロス
・透析での除水過剰
(ドライウエイトの設定ミス)

〈透析患者の維持輸液(一般論)〉
・経口摂取が全くない場合は、1日1000ml程度から開始する
(体外水分ロスがある場合には、その分を追加)
・次回の透析開始時にドライウエイトから2㎏以内のオーバーに収めることが望ましい
(除水量が2ℓ以内に収まるように)
(除水量が多くなると、透析時間の延長、循環動態の不安定化につながる)
・入院中は輸液量が多くなる傾向があるため、輸液量はできるだけ減量することが望ましい
(抗菌薬・化学療法・栄養輸液 他・・・)
・血液透析で除去されないような薬剤に関しては、透析中に投与することも有効
(除水量をその分多く設定することにより、水分を負荷することなく投与できる)
・特に輸血用血液製剤を投与する際は、抗K血症を防ぐ観点からも透析中に投与することが望ましい
・入院期間が長期に及ぶ場合は、ドライウエイトを定期的に再評価する
(低栄養・慢性消耗による筋肉量・脂肪量の減少)
(病状からの回復・栄養状態の改善による筋肉量・脂肪量の増大)

≪まとめ≫
・透析患者に輸液をする際は、尿排泄が無いことを念頭に置く
・原則としてKフリーの輸液を選択
(低K血症を認める場合には、少量のKを投与)
・体液量の評価は非常に重要
(不必要な輸液はできるだけ控える)
(透析中の投与も有効・・・輸血用血液製剤・栄養輸液)
・敗血症性ショックや心血管術後など、輸液負荷が必要な状況はある
(過剰な輸液負荷には注意)
(輸液をしながらの除水はナンセンス(リフィリングの始まりを待つ)
・定期的なモニタリング(&輸液メニューの修正)が最も重要

※発表内容は演者個人の見解に基づいたものであります

투석 환자의 수액 지식을 배웠습니다.
学习了透析病人的输液知识。
I learned about infusion in dialysis patients.

2023.1.18 ブログ

ミッドナイト透析

2023.1.16
「ミッドナイト透析」

本日より、ミッドナイト=真夜中透析を始めました。

よろしくお願い致します。

미드나이트 투석을 시작했습니다
开始进行午夜透析
We started Midnight Dialysis.

2023.1.13 ブログ

腎代替療法Webセミナー

2022.1.12
「腎代替療法Webセミナー」
18:50~20:30
主催:九州大学病院
主催:協和キリン株式会社
後援:日本腎代替療法医療専門職推進協会

~導入期加算3算定施設による双方向研修~

《腎代替療法専門指導士に期待される役割と将来性》
【腎代替療法専門指導士:創設の背景】

・高い患者QOLが得られる腎移植/腹膜透析の普及がまだまだ低

・医療専門職のイノセンティブがまだまだ乏しい

・保存的腎臓療法CKMという療法選択の重要性が高まっている

・COVID-19など感染管理の必要性が高まっている

【腎代替療法専門指導士:果たすべき役割】

・患者の療法選択時に関わる(SDMへの関与)

・在宅透析(PD,HHD)の普及に努める

・人生会議(ACP)への参加

・移植を増やすための継続的な試みを行う

・移植ネットワークの登録に関与する

・ドナー患者発生時に移植施設と連携する

・ドナー登録者の増加に努める

・慢性腎臓病患者の重症化予防に関わる

・多職種連携に積極的に関わる

・定期的にeラーニングによる資格の維持

・腎代替療法に関する医療全般に関わる

【腎代替療法専門指導士の役割と将来性】

・患者のQOLの観点からも腎移植やPDがより一層推進されるべ

・SDM,ACPを通じて移植やPDを推進するチーム医療の中核的存在

・各専門領域の有資格者が対象

・移植施設と基幹病院/維持施設の連携強化を促進

・将来的にはCKMや感染管理も含め多方面でのリーダーシップを期待

《腎代替療法における腹膜透析の有用性》

【APDの長所と短所】

長所

・昼間のバック交換が不要で社会復帰に有利

・high transporterの方も効率よく除水と溶質除去が可能

・仰臥位で治療するため腹圧が軽減でき、腰痛、ヘルニアなどの合併症対策になる

・NPDないしE-APDでは、昼間のブドウ糖負荷を軽減させることができる

・assisted PDでは、介護者の負担軽減になる

短所

・機械の手技習得が必要

・短時間貯留では、ナトリウム篩効果により、ナトリウムの排出が低下する

【高齢者の腹膜透析の長所と短所】

長所

・血圧の変動が少ない

・シャントが不要

・残存腎機能が保持されやすい

・環境の変化が少ない

・家族の支援を受けやすい

・生きることの尊厳を保てる

短所

・指導に時間と根気が必要

・家族や介護者の負担に対する配慮が必要

・支援システムが確立されていない

《生体腎移植と献腎移植の違い》

【生体腎移植】

・家族、配偶者、近親者といった親族から、2つの腎臓のうち1つの腎臓を提供

・ドナー候補の方がいれば腎移植の準備が可能

・ドナー・レシピエントともに計画的に術前検査・手術を予定でき

・ドナー・レシピエントの検査が終われば手術可能となる

・術前精密検査やコンサルトが可能

・ハイリスク患者でも十分な準備ができる

・健康なドナーにメスを入れる必要がある

【献腎移植】

・脳死あるいは心臓死で亡くなられた方から善意の臓器提供

・臓器移植ネットワークに登録することが必要

・ドナーが急に発生するので緊急入院・緊急手術となることが多い

・移植まで何年も待機することがある

注意点

・献腎移植は緊急手術である

・献腎移植では登録時と移植手術時に乖離がある

・移植まで10~20年かかるため、移植時にどのような状況であるか考えながら登録する必要がある

・高齢者や糖尿病患者では献腎移植待機は困難

発表内容については演者個人の見解に基づくものであります

신장 대체 요법 전문 지도사의 웹 연수에 참가했습니다.
参加了肾脏替代疗法专门指导师的网络研修。
I participated in the web training of a specialized renal replacement therapy instructor.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

Archives