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HIF-PH阻害薬適正使用WEBセミナー

2022.12.14 ブログ

HIF-PH阻害薬適正使用WEBセミナー

2022.12.12
「HIF-PH阻害薬適正使用WEBセミナー」
主催:鳥居薬品株式会社 19:00~19:40

《HIF-PH阻害薬を適正に使用するために》
~眼科医の立場から網膜症を中心に~

網膜出血を発現するリスクが高い患者(増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者)に対しては特に注意して投与することを推奨する。HIF-PH阻害薬を開始後には、定期的に眼科で網膜の状態について評価を受けることを推奨する。

【HIF-PH阻害薬投与による網膜症悪化の危険性(演者私見)】
危険性が高い?

病期が中等症非増殖糖尿病網膜症(増殖前網膜症)以上

眼科治療進行中 網膜光凝固、黄斑浮腫に対するVEGF阻害薬治療

危険性が低い?

網膜症無し、軽症非増殖糖尿病網膜症(単純網膜症)

汎網膜光凝固や硝子体手術により網膜症が落ち着いている
⇒汎網膜光凝固によりVEGFを産生する細胞も減少

【眼科受診を特にお勧めいただきたい方】

①糖尿病があるにもかかわらず眼科の定期受診をしていない方

②自覚症状の悪化(視力低下、視野欠損、変視症(歪んで見える)、中心暗転(真ん中が見えない)

【まとめ】

HIF-PH阻害薬による網膜疾患への影響の可能性についてまとめた。

特に糖尿病患者では網膜症が進行した症例、治療中の症例、眼科で経過観察されていない症例では注意が必要だと考えられる。

※発表内容は、演者個人の見解に基づくものであります。

HIF-PH 저해제가 망막 질환에 미치는 영향 가능성에 대해 배운다.
특히 당뇨병 환자에서는 망막증이 진행된 증례, 치료 중인 증례, 안과에서 경과 관찰되지 않은 증례에서는 주의가 필요할 것으로 보인다.
学习HIF-PH抑制剂对视网膜疾病的影响可能性。
特别是糖尿病患者中视网膜病变进展的病例、治疗中的病例、眼科未进行过程观察的病例需要注意。
Learn about the possible effects of HIF-PH inhibitors on retinal diseases.
In particular, patients with diabetes should be careful in cases where retinopathy has progressed, cases under treatment, and cases where eye care has not been observed.

2022.12.13 ブログ

第12回腎不全研究会

2022.12.10
「第12回腎不全研究会」

CKDは慢性腎不全の予備軍と考えられます。そのため、適切な健康管理や治療を行う必要があります。CKDはその時期によって治療方針が異なります。CKDは進行してから治療に取り組んでも元の機能を取り戻すことができない不可逆的な疾患です。CKDが進行すれば腎不全になります。

私たちは腎不全研究会に定期的に参加し、腎不全に関わる病態や治療など、参加される先生方と共に考えてまいりました。

腎不全の進行を防止する・保存期や透析期の治療・腎不全の病態解明・腎不全の臨床研究を拝聴してまいりました。また、当院の知久副技士長による「当院の運動アプローチ」と題し、CKD期の治療セッションで発表させていただきました。

末期腎不全状態は命に関わる状態であり、心臓疾患や脳血管障害も起きやすくなります。また、末期腎不全になれば治療には透析や腎移植しかないのが現状で、CKDの人が大切なのは腎不全に近づかないよう健康管理を行うことが、我々腎不全研究会の使命であると感じています。

腎臓の機能を代替する人工透析治療。糖尿病などの病気をきっかけに腎不全に陥り、腎臓の機能が廃絶した患者に対し施行される代表的な治療方法のひとつです。透析治療は、世界で300万人を超える腎不全患者の救命・延命に成功しましたが、そこにはいまだ課題が山積しています。より患者の負担を少なく、より長く命を延ばすために、新たな人工腎臓治療の分野を開拓せねばなりません。

신부전연구회에 참가해서 우리가 시행하고 있는 CKD 대책을 소개했습니다.
参加了肾功能衰竭研究会,介绍了我们正在进行的CKD对策。
I participated in the Study Group on Kidney Failure and introduced the CKD measures we are implementing.

2022.12.13 ブログ

糖尿病治療Web講演会

2022.12.9
「糖尿病治療Web講演会」
共催:ノボノルディスクファーマ株式会社
共催:MSD株式会社
18:45~19:25

《予後改善を目指す糖尿病治療の新戦略》

HbA1cを標的とした糖尿病コントロールは心血管死亡を減少させない可能性がある

・あまりに厳格なHbA1cコントロールは、予後を悪化させる可能性がある

・メトホルミン、SGLT-2阻害薬、GLP-1受容体作動薬は予後に影響するエビデンスを有する

・DPP-4阻害薬は、日本人の予後を改善させるのかもしれない

・糖尿病症例に対しては、予後改善を目指し包括的な介入を行う必要がある

【2型糖尿病治療剤経口GLP-1受容体作動薬リベルタス(Semaglutide(セマグルチド))】

血糖値を下げるインスリンの分泌を促進するほか、胃腸の動きを調整し食欲の抑制が可能です。血糖値を低下させるはたらきがあるため、糖尿病の治療薬として使われています。

GLP-1受容体作動薬は、注射を使ってGLP-1を投与するものがほとんどですが、リベルサスは口から飲める(経口投与できる)ことが特徴です。

【リベルサスの主な特徴】
自然に食欲を抑えられる
太りにくい体質になれる
自宅で治療を続けられる
注射が苦手な方でも摂取しやすい

リベルサスの服用によって自然に食欲が抑えられ、空腹感も少なくなります。食事量が減ることでダイエットの効果が期待できます。

内臓脂肪の燃焼や基礎代謝の向上も見込めるので、体質を改善できる可能性が高いです。

また1日1回錠剤を経口投与するので、他の注射タイプのGLP-1受容体作動薬と比べて痛みがなく、利用しやすいです。

ハードな運動や厳しい食事制限は必要なく、適度な運動と食習慣の見直しでダイエット効果を見込めます。

「2型糖尿病治療薬」の承認を受けている

リベルサスは、「2型糖尿病治療薬」として製造販売の承認を受けています。日本では2020年に承認を取得し、2021年2月から販売が開始されました。(参照:新医薬品として承認された医薬品について|厚生労働省)

食事や運動療法で効果が出ない2型糖尿病患者は、リベルサスで血糖値のコントロールができます。飲める糖尿病の治療薬として、新しいGLP-1受容体作動薬です。

リベルサスは国内で販売が認められているため、有効性があり、服用リスクの少ない医薬品と言えます。

※発表内容は、演者個人の見解に基づいたものであります

제2형 당뇨병 치료제 경구 GLP-1 수용체 작동제 Semaglutide에 대해 학습했습니다.
学习了2型糖尿病治疗剂口服GLP-1受体激动剂Semaglutide。
We learned about type 2 diabetes medication, oral GLP-1 receptor agonist Semaglutide.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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