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片頭痛を考えるWeb Seminar

2021.5.14 ブログ

片頭痛を考えるWeb Seminar

清水先生も座長として参加されますセミナーに招待していただきました。片頭痛治療の現状について、時折動画を交えながら分かりやすく学ぶことが出来ました。

簡単には説明出来ない複雑な病態の片頭痛。片頭痛人口は約840万人とも。女性は男性の約4倍で30〜40歳代に多いという。しかしながら、どの年代老若男女も比較的多い印象。

片頭痛と言っても、前兆のある無しでも分けられ、更には典型的前兆を伴う伴わない、脳幹性、片麻痺性、家族性、孤発性、網膜片頭痛、慢性片頭痛・・・と、どれだけの種類があるのか。

片頭痛の症状も、発作、吐き気、嘔吐、持続性の痛み、光や音にも敏感に反応して痛む、体位の変動や運動でも痛みが増強、日常生活に支障をきたす痛みなどさまざま。

片頭痛のトリガーは、ストレスが最大要因のようで、女性の生理現象も非常に多い事が、女性の片頭痛の多さの背景にあるようだ。

片頭痛と軽く高を括っていれば、その判断は間違っていたり、重要な病気が隠れていることもあるため、頭痛専門医に診ていただく事が、改善に向かう最短経路であると知って欲しい。

頭痛のない穏やかな日常生活を取り戻すため、コロナ禍で感染リスクが伴う中であっても、多くの患者さんが外来に来ます。その多くの患者さんらは、元気が無い雰囲気であり、頭痛に悩む毎日を日々過ごされている事が、待合室の様子からも強く感じることがあります。

患者さんの数だけ、片頭痛の種類も存在しているのだろう。今回のセミナーの中で「エムガルティ:Galcanezumabガルカネズマブ」が新しい片頭痛治療薬として説明されました。この薬はCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを抑制することで片頭痛発作を減らし、また新しい片頭痛発作を軽くする効果があるそうです。

今回、片頭痛治療の現状や展望を学ぶことが出来ました。片頭痛の治療の進展がある一方で、まだまだ解明しきれていない部分もあり、治療には根気も必要だと感じました。身近に片頭痛の方がいたら、思いやりのある対応で接することも必要です。

편두통에 대한 공부 모임에 참가했습니다.
我参加了关于偏头痛的学习会。
I participated in a study session on migraine.

2021.5.14 ブログ

ペリケア追加導入

ペリケア(日本製赤外線治療器)

シャットやフットケアの末梢血流改善を目的に、透析中の患者さん(現在26名)に赤外線治療器を活用させていただいております。

コロナ禍において、非接触型治療器のため大変重宝しており、消炎鎮痛加算として35点ですが毎回算出出来ます。

また、患者さんも、シャントが長持ちした、足の血流が良くなって冷たくなくなってきたなどの声も多く聞かれます。

ただ、ボーッと4時間透析を過ごされるのではなく、シャント血流に問題ある人、足が冷たい人などは、毎回赤外線照射することにより、例え感覚的な改善がなくても、じんわりと効果を示してくれるのが赤外線治療器の特徴と言えます。

照射している患者を毎月、末梢血流を測定する機械でモニタリングしていますが、照射にて悪くなった事例はありません。

今年度よりフットケアの更なる強化を目標に取り組んでいます。照射対象者が多く存在する試算から、照射面が大きく両足の照射が一度に無理なく出来る点や衛生的で日本製であり定期的なメンテナンスをして下さる点、きちんと保証書もついている点から、「日本製の赤外線治療器ペリケア」を追加導入致しました。

적외선 치료기”Pericare”을 추가 도입했습니다.
VA와 PAD의 말초 혈류 개선을 목적으로 하고 있습니다.
新增了红外线治疗仪”Pericare”。
目的是为了改善VA和PAD的末梢血流。
Introduced additional infrared therapy device Pericare.
The purpose is to improve peripheral blood flow in VA and PAD.
The irradiation surface is large and easy to use.

2021.5.13 ブログ

Web講演会

「ピートル発売6周年Web講演会」
主催:キッセイ薬品

ピートル(スクロオキシ水酸化鉄:Sucroferric oxyhydroxide)は、透析患者の慢性腎不全での高リン血症治療薬です。本薬の有効成分でありますスクロオキシ水酸化鉄は、水酸化鉄(Ⅲ)+スクロース+デンプンの混合物であり、鉄を約20%含有する製剤です。

スクロオキシ水酸化鉄は、消化管内でリン酸と結合し、消化管内からリン吸収を抑制することにより、血清リン濃度の低下作用にて冠動脈石灰化を予防する。

ざっくりですが、重度の腎機能障害で高リン血症が怖いのは、カルシウムとリンが結合し、血液中のカルシウム濃度が低下(低カルシウム血症)。カルシウム濃度が低下すれば、強い痛みを伴う筋肉の痙攣や攣縮が起るだけでなく、PTHの分泌が亢進し、二次性副甲状腺機能亢進症となり、異所性石灰化だけでなく、線維性骨炎になることも。

線維性骨炎になると、骨はスカスカ状態になり当然ながら骨折し易くなります。石灰化も進行すると、心筋梗塞や心不全、脳梗塞、脳出血などのリスクが高くなります。

ピートルは、代表的なリン吸着薬の中でも排便の満足度が高いと言われており、同系薬剤での共通の副作用で圧倒的に多い便秘からも対応された薬剤とも言えるかな。

CKD-MBDという全身性疾患であり、また病態は複雑です。本日の講演会のように少しずつ、病態解明は臨床の先生たちの努力により進んでいると感じており、これまで以上に生命予後を重んじられ、いまの患者のQOL改善に繋がっていると思います。

CKD-MBD의 web공부 모임에 참가했다.
参加了CKD-MBD的web学习会。
I participated in the CKD-MBD web study session.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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