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下野SHPT治療セミナー

2018.7.19 ブログ

下野SHPT治療セミナー

二次性副甲状腺機能亢進症 (SHPT) の最新の治療を学びに参加して来ました。
【一般演題】
①「エテルカルセチド塩酸塩の使用経験」
真岡メディカルクリニック副院長 伊藤千春先生
②「経口剤からエテルカルセチドに切り替えた症例」
グリーンタウンクリニック院長 井上真先生
【特別講演】
「CKD-MBD治療の目指すところ」
藤田保健衛生大学医学部腎内科学教授 稲熊大城先生

二次性副甲状腺機能亢進症 (SHPT)は、副甲状腺ホルモン (PTH) の血清中濃度上昇、副甲状腺過形成、ミネラル代謝障害(特にカルシウムとリン)を特徴とする慢性進行性疾患である。SHPT は様々な二次的要因が引き金となり、細胞外カルシウム濃度が長期にわたり低下し、弥漫(びまん)性副甲状腺過形成をきたすことが原因となる。

初期は主に細胞外低カルシウム血症を引き起こす様々な刺激(ビタミン D 欠乏症、慢性腎疾患、特発性高カルシウム尿症、カルシウム吸収障害)に対する適応応答であるが、長年の SHPT は副甲状腺に腺腫が形成され、PTH分泌が自律性を獲得する例があることが確認されており、自律性副甲状腺機能亢進症(三次性副甲状腺機能亢進症)と呼ばれている。三次性副甲状腺機能亢進症は、日本では10例以下と少ない

SHPT は副甲状腺の代償機構であるので、一般的にカルシウムとリンのホメオスタシス正常化で回復する。排除可能な二次的要因を取り除いた後でも残る SHPT に対して(主に慢性腎疾患の場合)、薬剤を主体とする第一選択療法を施します。
主に下記の3種がありますが、
カルシトリオール(ロカルトロール)
シナカルセト塩酸塩 (レグパラ)
エテルカルセチド塩酸塩(パーサビブ)
本日は小野薬品工業協賛の、エテルカルセチド塩酸塩の使用経験の報告を聞きました。

エテルカルセチドは、7つのD-アミノ酸ペプチドにL-Cysがジスルフィド結合した合成ペプチドで、既存のシナカルセトと同じCaSR作動薬である。副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体に直接作用することで、血清カルシウム値を上昇させずにPTHの分泌を抑制するとともに、血清リン値をも低下させる。

シナカルセトは経口製剤(錠剤)であるが、エテルカルセチドは透析終了時に透析回路より投与される、世界初の注射製剤である。注射製剤のエテルカルセチドは、一般的に水分摂取が制限され、かつリン吸着剤などの経口製剤の併用が多い透析患者には、コンプライアンス向上や患者の服薬負担の軽減などが期待されている。

 

2018.7.14 ブログ

納涼会

暑中見舞い申し上げます
約20年前から地域の皆様を始め、当院に関わる様々な方の御協力や御理解を得て、今年開院20周年を迎えることが出来ました。
開院当初から、すぎの木を牽引し今日に至るまで御尽力頂きました院長夫妻を始め、足助技士長への感謝の会も含めスタッフ納涼会を開かせて頂きました。
暑い日が続いていますが、英気を補充致しましたので、また明日からスタッフ一同、より一層地域医療に励ませて頂きます。
こらからも、よろしくお願い申し上げます。

 

2018.7.14 ブログ

職場体験

太田医療技術専門学校臨床工学科2年生、5名の職場体験を実施致しました。
臨床工学技士の資格を目指す学生らは、先輩技士の指導の下で、透析医療について臨床を中心に学ばれました。
今日の学びを大切にして、素晴らしい臨床工学技士になる事を期待しております。

 

 

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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