2018.3.8 | ブログ
フットケア 足を学ぶ会
フットケア 足を学ぶ会
小山市在宅医療介護連携推進事業
小山市で初めてとなるフットケア勉強会。
イーストクリニックの大橋先生、すぎの木クリニックの朝倉先生が立ち上げた勉強会で、更に日本フットケア学会理事で桑名東医療センター看護部主任の加納智美先生に特別講演として、「やってみよう!フットケア」の講演が催されていました。生憎の雨にもかかわらず150名以上のコメディカルが最新のフットケア事情を学びました。
当院の朝倉先生の講演もあり、まとめると以下の様になります。
「フットケアの重要性 -透析医の立場からー」
『閉塞性動脈硬化症』
医療法人 小山すぎの木クリニック
理事長 朝倉 伸司先生
①PAD (peripheral arterial disease)・・・足の動脈硬化があり、血管内腔が狭くなったり、詰まったりして、下肢の血流が悪くなる疾患。
②下肢の重症虚血
重症下肢虚血(CLI)・・・PADの虚血が進行し、下肢が重症の虚血状態に陥った状態。
③【PADの実際】
(1)よく話を聞く・・・色々な疾患の鑑別!
(2)脈をみる
(3)検査をする
ABI/PWV/SPP/肺CT/腹CT/脳MR
*重症化すれば・・・他科との連携(皮膚科・心臓血管外科・整形外科)
④閉塞性動脈硬化を疑う所見
・ABIが0.9以下。
・足部の動脈の拍動が弱い。
・立位の休憩で軽快する間歇性跛行。
・爪の伸びが悪い。すね毛がない。
・反対下肢より冷たい。
・筋肉量が少ない。
⑤透析患者の末梢動脈疾患(PAD)の特徴
(1)透析導入期からすでに高頻度に合併
(2)心血管障害の合併頻度が高い
(3)下腿末梢病変の頻度が高い
(4)跛行などの自覚症状の訴えが少ない
(5)血管石灰化を高頻度かつ高度に認める
(6)血管石灰化進展で上腕-足関節血圧比(ABI)が偽陰性になりやすい
(7)下肢病変の血管内治療をしても再狭窄率が高い
(8)下腿大切断を受けた透析患者の予後は極めて不良
PADの早期発見及びより良いQOLを維持する最大の薬は?
〝透析スタッフが患者様の足を良く見て触診すること〟
2018.3.6 | ブログ
最終確認
3月17日、18日に宮城県仙台市で行われます「第8回日本腎臓リハビリテーション学会」参加に向けて、演題の最終確認を含む予行を行いました。
2018.3.4 | ブログ
第13回 キドニーウォーク2018
今年も「すぎの木クリニック」のスタッフ18名+家族1名+患者さん1名の総勢20名で、『第13回 キドニーウォーク2018』に参加日頃の行いが良いのか春が感じられた気候に恵まれたまして、全国より集合場所の東京「アルカディア市ヶ谷」に約270名が参加。当院も参加している「STEC:下野運動療法勉強会」www.stec-hp.com「栃木県腎友会」のメンバー(50名弱)も集結し、日本ウォーキング協会の西田先生、近藤先生、戸田先生の講習後、皇居外苑周回5キロを、咲き乱れた川津桜を眺めつつ、ウォークへ繰り出しました。
当院は2012年の第6回大会から参加しており、今回の13回大会で7年連続7回目のキドニーウォークの参加となりました。
最低でも、あと3年は頑張る所存です。
そもそも「キドニーウォーク」とは何か?
主催者でもあります腎臓病早期発見推進機構(IKEAJ)では、世界腎臓デーにちなんで、毎年3月第1日曜日に、腎臓病予防のための健康増進ウォーキング大会「キドニーウォーク」を行っております。
もうすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、近年、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)という新しい病気の概念が注目されています。が認知度がまだまだ低く、街頭調査でも慢性腎臓病を知っている方は極小人数という。その認知度を上げる目的もあります。https://youtu.be/yfCL8QT9kk4
CKDとは、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置したままにしておくと、末期腎不全となって、人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなってしまいます。末期腎不全は全世界的に増え続けており、いわゆる“隠れ腎臓病”のうちに、早期発見、早期治療することが大切です。http://youtu.be/ydHHTQqi4pk
日本には約1,330万人のCKD患者がいるといわれています。これは、成人の約8人に1人にあたる数です(ちょっと古いですが:2005年厚労省発表)。しかし、8人 中1人がCKDになるではなく、それ以外の7人も予防行動をしないとCKDになるリスクがあるという事を知っていて欲しいですね。また、人工透析を受けている患者さんも、すでに約30万人を超えており、その数は毎年約1万人弱ずつ増え続けています。さらに、CKDでは、心臓病や脳卒中などの心血管疾患にもなりやすいことが明らかになっており、いかにCKDを治療し、心血管疾患を予防するかが大きな問題となっています。
当院には専門外来として「CKD外来」を設立しており、地域の皆様のサポートをさせていただいております。この事からも、皆様の健康運動活動を推進しています当院が今年も参加しない訳にはいきません。
会場では、当院の情報を知っている方からも、相談される事も多々あり、毎年参加している意義はあり、責務として参加させていただいている背景があります。1人ではなかなか続かない運動行動。みんなで励まし合い楽しく行える運動行動は続くという研究報告もあります。1人じゃない。みんなでこの新たな国民病でもあるCKDについて考え行動して行きましょう。
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