スタッフブログ

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2019.1.24|ブログ

院内勉強会

2019.1.23
13:30〜14:00

主催 ファイザー株式会社/エーザイ株式会社
講演
「神経障害性疼痛治療における患者コミュニケーションのベーシック」
演者
岡山大学病院 整形外科 助教
運動器疼痛性疾患治療研究センター 鉄永 倫子先生

日本では慢性疼痛の患者が2700万人いると推定されており、その中で神経障害性疼痛の患者様は660万人いると推定されています。

ある慢性疼痛の治療状況の報告では、治療中断される患者が5割を超えています。その理由として、3割以上が効果不十分と言われています。
ある慢性疼痛治療の満足度の報告では、45.2%の患者が治療に対して不満であるといわれていました。理由としては、痛みがとれない、十分な説明がされなかった、痛みに対して理解してもらえなかった、治療者の態度が悪かったなどがあげられていました。
このように、コミュニケーションによる治療中断も多くみられるようです。
そうならないように、治療開始時には、「患者さんに急性痛と慢性疼痛の違いを理解していただく」「個々の患者さんに合わせ、治療の目標を設定する」ことが大切です。
主観的な除痛効果だけではなく、客観的な身体機能評価、社会行動様式(日常生活動作、家事能力)、社会活動性(家族活動、就業状況)などを考えながら、短期的・長期的目標を設定し治療していくことが望ましいとの事でした。また、達成目標と身体機能は患者、医療者の双方で確認できるよう記録に残しておくことが推奨されています。

リリカの国内適応症は神経障害性疼痛・線維筋痛症に伴う疼痛です。
リリカは、過剰に興奮した神経からでてくる痛みの信号を抑え、痛みをやわらげる薬です。
痛みは大きく分けて「神経の痛み」(神経障害性疼痛)と「からだに危険を伝える痛み」(侵害受容性疼痛)の2つに分類されますが、これらが混在した痛み(混合性疼痛)もあります。
リリカは「神経の痛み」に対して処方されます。
「神経の痛み」とは、何らかの原因によって神経が障害される事で、神経が過敏になり、痛みの信号が出過ぎてしまうことがあります。このような痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
また、一般的な検査をしても原因が見つからないのに、全身の強い痛みやこわばり、睡眠障害、うつ状態などの様々な症状が生ずる病気「線維筋痛症」に対しても処方されます。この病気は、脳の痛みの信号を感じる機能の障害により起こると考えられています。

2019.1.22|ブログ

医療監視

有床診療所である為、毎年、医療監視を受けています。
今年は、各種マニュアルの改定を含め、自己調査制度を盛り込む様アドバイスを受けました。厳密な指導は無く、皆さんの御協力のお陰で、無事に医療監視を終了する事が出来ました。
細かいご指摘も幾つかありましたので、少しずつ改善に向け行動に移し、さらに良いクリニックになる様、邁進していきたいと考えています。

2019.1.21|ブログ

「第6回うつのみや糖尿病療養指導研修会」

2019.1.19
「第6回うつのみや糖尿病療養指導研修会」に参加させて頂きました。

日本の糖尿病の総患者数は現在約1000万人。国民の5人に1人は糖尿病とも言われております。
今回のキーワードは在宅です。
当院も有床クリニックではありますが、大半の患者様は通院をされています。その中で私たちスタッフが関わることの出来る時間はクリニック内でのほんの僅かな時間になります。それ以外の時間は患者やご家族の方が管理の中心となります。

透析患者と同様に糖尿病患者も自己管理を生涯に渡り続けていかなければなりません。これが如何に大変な事か、「病気なんだから、仕方ない。やらなきゃ仕方ない」当然の正論ですが、それは患者自身が良く承知しています。しかし、実際に管理するのは簡単な事ではなく、それを知る・考える事が患者に寄り添う医療の第一歩になるのだと思います。

仮に在宅ケアの必要な糖尿病を持つ後期高齢者とすれば、今回の会場の参加者が考える血糖コントロールの許容範囲は400mg/dl以下が大多数でした。私も同意見です。随時血糖400mg/dlは当然の事ながら異常高値ですが、糖尿病に罹患した後期高齢者であり、先の人生を考えた時に厳格な血糖コントロールが必要なのか?シックデイのリスクを考えた際に、欠食してもインスリンを自己注射してしまい低血糖による意識障害となるリスクも高まります。
実際に宇都宮市だけでも、在宅で低血糖昏睡で亡くなられる患者様が毎年の様にいます。

多くの我慢と引き換えに血糖値を100台前半の正常値に抑えても得られるものが少なすぎると言う事です。実際に随時血糖が400mg/dl前後でも1~3年以内に糖尿病急性期合併症になるリスクはさほど高くはならないと考えられています。ならば我慢の余生より楽しめる余生を過ごすメリットを取ると言う選択をする訳です。これはあくまで後期高齢者を例に出しており、家族を支える40代の働き盛りの患者では全く話は変わりますので、ご注意下さい。

何れにしましても、多くの制限を強いられる透析患者に少しリンクする部分もあります。厳格な制限も悪いとまでは言いませんが、少しだけ、ゆとりを持った自己管理と楽しめる人生を患者に提供出来たらと考えさせられました。
2010年以降、超高齢化社会となった現在の日本にとって在宅医療・介護は病院や介護施設と同様に医療や介護の現場の最前線の様に感じられました。

院長ブログ/小山すぎの木クリニック