スタッフブログ

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2023.11.11|ブログ

旅行透析勉強会in 沖縄

2023.11.10
「旅行透析勉強会in 沖縄」

韓国より旅行透析に興味がある医師2名と共に、沖縄での旅行透析パイオニアのおおうらクリニックを訪問させていただきました。

大浦院長先生より、旅行透析の心得を改めて伝授していただきました。

また、旅行透析が安全・安心に取り組みできるように、医療者が中心となって判断するWTDM(世界旅行透析医療ネットワーク)を説明、協力を求めました。

旅行透析患者さんの対応も運良く見学ができました。オモテナシの心がとても大事である事を再認識しました。

한국에서 여행투석에 관심이 있는 의사 2명과 함께 오키나와 여행투석 개척자 오오우라 클리닉을 방문하였습니다.

오오우라 원장 선생님께서 여행 투석의 마음가짐을 다시 한번 전수해 주셨습니다.

또, 여행 투석이 안전·안심으로 임할 수 있도록, 의료자가 중심이 되어 판단하는 WTDM(세계 여행 투석 의료 네트워크)을 설명, 협력을 요구했습니다.

여행 투석 환자의 대응도 운 좋게 견학을 할 수 있었습니다.정으로 마음으로 대응 하는것이 매우 소중하다는 것을 재인식 했습니다.

和比韩国对旅行透析感兴趣的2名医生一起访问了冲绳旅行透析先锋大浦医院。

大浦院长再次传授了旅行透析的心得。

另外,为了能够安全、安心地应对旅行透析,以医疗者为中心,对判断的WTDM(世界旅行透析医疗网络)进行了说明,并请求协助。

幸运地看到了旅行透析患者的应对。
我再次认识到OMOTENASHI的心非常重要。

Together with two doctors who are interested in travel dialysis from Korea, I visited the Oura Clinic, a travel dialysis pioneer in Okinawa.

Dr. Ohura once again taught me about travel dialysis.

In addition, we explained the World Travel Dialysis Medical Network (WTDM), which is mainly determined by medical personnel, and asked for cooperation so that travel dialysis can be carried out safely and securely.

Fortunately, I was able to observe the treatment of patients with travel dialysis.

I realized once again that OMOTENASHI’s heart is very important.

 

2023.11.11|ブログ

骨折バスターズ勉強会

2023.11.9
「骨折バスターズ勉強会」
主催:アステラス製薬株式会社

私達は、患者さんが骨折にならない様に取り組んでいます当院の骨粗鬆症対策チームです。

私達は、定期的に骨粗鬆症に対しての最新の情報を得る為にアステラス(astellas)さんに協力していただき、勉強会を開催して日々の臨床に役立ております。

本日の勉強会は前回の振り返り(骨粗鬆症の定義について)骨代謝と骨マーカーについてが主体でした。

骨粗鬆症=骨強度の低下であり、骨折のリスクが増加します。治療を行う事でADLの低下予防に繋がります。
因子は、遺伝、性別(女性)など生まれつきのものと、食生活、運動習慣、睡眠時間など生活習慣、ホルモン剤(ステロイド)投与が関係してきます。

骨粗鬆症の症状は無症状が多いですが、身長の低下、脊椎の変形、疼痛の出現があります。
骨強度=骨密度(BMD)+骨質(微細構造、骨代謝回転、微小骨折、石灰化)で評価します。
骨量の減少は高代謝回転(骨吸収より骨形成が低い)、低代謝回転(骨形成より骨吸収が低い)場合があります。

元々骨の生成で、破骨と造骨の早さは破骨の方が早い事が一般的です。
骨粗鬆症の治療介入については、YAM80%以下、骨折の大腿骨骨折既往、BMD70%以下、家族の骨折歴、FRAX(10年以内の骨折の危険性)15%以上が目安となります。

骨代謝マーカーは大きく2つで評価をしており、骨代謝マーカー(BAP、P1NP、その他)、骨吸収マーカー(NTXとCTX→腎機能によって左右される、TRACP-5b、その他)があります。
マーカーは骨粗鬆症治療薬(イベニティー、プラリアなど)使用する際、投与の前後で測定し効果を評価していきます。

今回はイベニティーに絡めた骨代謝の流れも説明があり、イベニティーはスクレロスチンを阻害し、リモデリング(骨破壊)を穏やかにし、モデリング(骨形成)を増進させる作用があることが分かりました。

また、BMDの撮影場所によって数値が異なる際は、どこを基準に治療介入すれば良いのかと質問をさせて頂きました。
回答としては、明確な基準は無く、BMDの他に骨代謝や吸収のマーカー、骨折歴なども総合的に考えて治療介入の必要があるか評価して欲しいとのことでした。

薬剤投与以外にできる骨折予防に関して、医師以外の医療スタッフが出来ることは、栄養状態の評価、骨マーカーの状況把握、患者さんの生活習慣把握が必要と感じました。以前も似たことを書かせて頂きましたが、多くのスタッフが患者さんとの関わりで得た情報を共有して、必要があれば指導介入、円滑な医師への相談などより良い治療が行えるように、職種を問わずに患者さんのとの関わりを大切にしていけたらと思います。

また、以前チームスタッフさんから共有して頂いた勉強会では透析後の疲労感について触れていた内容がありました。透析後の疲労感による活動量低下も骨折因子にに大きく関わってくると思います。コメディカルスタッフだけでは困難かもしれませんが、医師と協力して患者さんの活動量低下予防を透析方法の改善でできる事があれば検討していければと思います。

골다공증예방대책팀
‘골절 버스터즈’
의 정기 스터디 그룹을 개최.

뼈 마커에 대해 공부했습니다.

骨质疏松症预防对策小组
“骨折巴斯特斯”
的定期学习会。

我们学习了骨骼标记。

Osteoporosis Prevention Team
“Broken Busters.”
Held regular study sessions for .

I learned about bone markers.

2023.11.8|ブログ

心腎連携セミナー

2023.11.7
「心腎連携セミナー」
~透析と弁膜症治療を結ぶ~
共催:協和キリン株式会社
共催:エドワーズライフサイエンス株式会社

≪ASの診断と慢性透析患者へのTAVIについて≫
大動脈弁狭窄症(Aortic Stenosis:AS)

大動脈弁狭窄症は、全身に血液を送り出す心臓左心室の大動脈弁が石灰化して開きにくくなり、血流が妨げられて心臓の負担が大きくなる病気です。狭窄の度合いが進むと胸の痛みや失神、息苦しさなどの症状が出るようになり、放置すると突然死の可能性もあります。加齢などによる動脈硬化が主な原因です。

透析患者は国内に約35万人。同年代の健康な人に比べ動脈硬化の進行が早いとされ、
心筋梗塞や大動脈弁狭窄症などの合併症が起きやすい。

重い大動脈弁狭窄症のある透析患者に対し、体への負担が小さい「TAVI」(経カテーテル的大動脈弁留置術)を行っている。心臓弁膜症の一つである大動脈弁狭窄症は透析患者に多く見られる合併症の一つ。治療は外科手術が基本とされるが、手術の負担に耐えきれないとして見送られる場合が少なくない。透析患者には認められていなかったTAVIの治療が2021年より選択肢に加わった。

【まとめ】
・高齢者やこれまで開胸手術が困難であった患者に低侵襲に弁置換が行えるようになった。
・透析患者へのTAVIは希望の光になるが、合併症のリスクが非透析患者よりも高い。
治療方針はチームで十分議論する必要がある。
・重症大動脈弁狭窄症の早期診断、早期介入は予後改善に繋がる。
早期診断のため聴診は非常に重要。
・生物学的な年齢ではなく社会的な年齢で治療適応を決めるのが望ましく、カテーテル治療をより知っていただくために、治療に携わる我々は適切な情報提供を行う必要がある。

透析患者の大動脈弁狭窄症に対するTAVIの適応拡大は歓迎すべきこと。開胸手術は患者の負担(侵襲)が非常に大きくて難しいと学んできた。ただ、TAVIも透析患者さんに適応されてまだ2年。まだまだ長期的な視点も必要だろうと思います。今後、症例を重ねて安全性と有効性をさらに検証した報告を待ちたい。

先ずは、しっかり「聴診」ですね。

≪慢性心不全における腎性貧血治療を考える≫

腎機能障害が重度なほど心血管イベントの発症率は高く、また心不全患者では健常者に比べて腎機能低下の程度が高い事が知られています。

このような「心臓」と「腎臓」の関係を「心腎連関」といって、両者の間はナトリウム利尿ペプチド系や交感神経系、レニンアンジオテンシン・アルドステロン系などの神経体液性因子により関係づけられています。

心不全は腎機能低下を招き、腎機能低下は心不全を招くメカニズムの一つが貧血です。貧血は慢性腎臓病や心不全の予後不良因子との報告もあります。

・TSAT:20%未満
・フェリチン:100ng/ml未満

鉄欠乏があればまずは鉄剤の投与をし、鉄欠乏がなければESAを考慮がベースになると思います。
ESAは注射なので基本、侵襲的であること、また抵抗性患者がいたりと問題が生じます。それに対応するならHIF-PH阻害薬(今回は協和キリンさん共催なので、ダーブロック)になると思います。

투석 환자에게는 허용되지 않았던 TAVI 치료가 2021년부터 선택지에 더해졌다.

透析患者没有认可的TAVI治疗从2021年开始被列入了选择范围。

TAVI treatment, which was not allowed for dialysis patients, has been added to the option since 2021.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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