2021.7.19|ブログ
Webセミナー
「EVENITY Web Symposium」 18:15〜19:35
主催:アムジェン株式会社 アステラス製薬
骨粗鬆症治療薬のイベニティ(ロモソズマブ:Romosozumab)の臨床経験を聞かせていただきました。
現在、骨粗鬆症の患者数は推定で約1300万人とも言われ、超高齢化社会を迎える我が国にとって、骨粗鬆症の予防や治療は重要な課題です。女性の患者数は男性に比し約3倍の約1000万人。年齢別にみると、50歳以上の女性の3〜4人に1人が骨粗鬆症になっている計算となります。
歳を重ねると〝骨が脆(もろ)くなりやすい〟と昔から言われていますが、骨が脆くなる原因の一つが骨粗鬆(こつそしょう)という状態です。骨粗鬆症とは、骨密度(骨塩量)が減少するものを示します。
骨密度が著しく減少すると、日常の何げない動作で骨折するリスクが高まります。女性の場合は、閉経直後に骨密度が著しく減少することがあるので要注意です。
骨粗鬆症を理解していただく上で必要なことは、〝骨の生成と吸収(リモデリング)〟のメカニズムです。骨という組織は生成と破壊(吸収)を繰り返し代謝が行われています。成長が止まった大人でも、骨は約150日周期で古い骨から新しい骨へと再構築を繰り返しています。骨折した骨と骨が自然に生着するのもこの作用のためです。
骨組織の中では、
〝骨芽細胞〟が〝骨の生成〟
〝破骨細胞〟が〝骨の破壊(吸収)〟
を担っています。この両方の働きは、ホルモン、サイトカイン(主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、細胞間相互作用に関与する生理活性物質)、運動等による力学的な作用などによりバランス良く保たれています。しかし、骨粗鬆症では、この生成と破壊(吸収)のバランスが崩れることで、骨密度(骨塩量)が減少してしまいます。
当院では、骨粗鬆症の対策の一つとして、EVENITY(イベニティ)と言うお薬を使用させていただいております。1ヶ月に1回の注射を12ヶ月続ける事で効果を発揮する薬です。
そもそも、イベニティはスクレロスチンという物質のはたらきを抑える事で、骨密度を増やし骨折を起こしにくくする薬です。スクレロスチンは最新の遺伝子研究によって発見された物質で、骨をつくるはたらき(骨形成)を抑制し、骨を壊すはたらき(骨吸収)を促す作用があるため、そのスクレロスチンの働きを抑えることのできるイベニティにより、骨を形成を促進するとともに、骨の吸収を抑制する2つの作用を併せ持ちます。
当院でも多くの患者さんが接種して治療されています。今回の勉強会により、講演されました整形外科専門医先生達の同薬剤の臨床経験などを紹介していただき、ビタミンD投与の件や逐次療法の考え方、また3つ目の効果とも言える除痛効果や同薬剤の骨代謝マーカーから考えれ導入タイミングなど大変分かり易く説明していただきました。とても勉強になりました。
성형 외과 전문의에 의한 Romosozumab을 사용한 경험을 물었다.
从整形外科专家那里听说使用Romosozumab的经验.
We learned the experience of using Romosozumab by an orthopedic specialist.
2021.7.16|ブログ
小山地区医師会学術Web講演会
7月16日(金) 19:00~20:00 共催:小山地区医師会 キッセイ薬品
当院院長が座長を務めた当講演会。
透析患者さんの適した糖尿病治療について学ぶことができました。
透析導入患者さんの多くは、糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性腎症を患っています。糖尿病学が既往にある透析患者さんは、他の原疾患による透析患者さんより生命予後は悪く、透析治療においてもハイリスクです。
さらに、QOL面でも糖尿病の特性より大変低い。糖尿病の進行と共に、患者さんの家族も負担増になります。糖尿病三大合併症の残りの二つである網膜症による視力障害や、神経障害による下肢切断等により、透析通院時に特別な介助が必要な患者さんはスタッフの皆さんが数多く経験しており実感もあるでしょう。
糖尿病の状態から適切な治療選択にて、これらのリスクを少しでも回避させてあげたいものです。
食事・運動・薬物療法とを組み合わせての治療が基本となり、特に薬物治療は効果な面からも治療選択されやすい。
現在では糖尿病治療薬も数多くあり、透析患者さんでも安心して服用できる時代にもなってきた。糖尿病予備軍に対しては、しっかりと健康指導をすることでリスク回避が可能だと考えている。
투석 환자의 당뇨병 치료를 배운다
学习透析患者的糖尿病治疗
learn appropriate diabetes treatment for dialysis patients
2021.7.15|ブログ
血液浄化WEB講演会
7月15日(木) 19:00~20:00 共催:バクスター
EBM(Evidence based medicine)は、日本透析医学会統計調査資料を作成していく過程において、さまざまな臨床指標と各種予後との関係を検証するための患者データベースに大きく関与している。
現在では、EBMの評価項目にADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)らの客観的指標を補完しうる新たなPRO(Patient reported outcome:患者自身が評価する主観的な指標=患者報告アウトカム)が注目されつつあるが、本邦で浸透しているとは言い難い。
患者中心(Patient centricity)の治療法や予防法、啓発等にも、今後PROを用いた大規模な研究により、患者さんへのより詳細な対策が可能になるのではと期待しています。
대규모 연구에 PRO평가 법의 수요와 과제에 대해서 배웠습니다.
在大规模研究中学习了PRO评价法的需求和课题。
We learned about the needs and challenges of PRO evaluation in large-scale research.
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