スタッフブログ

Staff blog

2021.10.5|ブログ

第44回 栃木県透析医学会

2021.10.2
「第44回 栃木県透析医学会」
(44th Tochigi Society for Dialysis Therapy)
Web開催 幹事:自治医科大学
14:30~17:15

当院から2演題、デジタルポスターで参加させて頂きました。オンライン開催のため、日勤スタッフは、会議室でweb視聴致しました。

①    小野口看護主任「透析患者へのロモソズマブ投与は認知症を改善するのか?」

②    平野看護師「透析患者のフレイルに早期対応する取り組み」

栃木透析医学会は3部構成で、1部と2部は全23登録演題より選ばれた9演題をオンラ「ZOOM」にてオーラル発表。

3部は特別講演として、東北医科薬科大学腎臓内科教授 森建文先生による「腹膜透析と地域連携」の講演を拝聴させて頂きました。

13演題のデジタルポスターは、今後拝見させて頂き学びを深めて行きたいと思います。
토치기 현 주최의 신장 학회에 web참여했다.
他参加了栃木县主办的肾脏学会。
I participated in a kidney conference sponsored by Tochigi Prefecture on the web.

2021.9.29|ブログ

感染症対策勉強会

2021.9.28
「感染症対策勉強会」
主催:東北第一興商

コロナ禍での感染対策は様々なものがありますが、陰圧装置のメリットについてお話を聞きました。

医療従事者が新型コロナウイルス感染患者さんの処置やケアをより安心して行うための陰圧ブース。

陰圧装置は近年、導入している施設も増えています。当院でも、モバイルクリニックにて既に取り入れています。

陰圧装置は、病室内(患者さん在室)の空気をHEPAフィルタを通して外気へ排気することで、病室内を陰圧に保ちます。

陰圧にすることで、隣接する部屋や廊下から常に病室内に空気が流れ込む気流となるため、汚染物質の拡散リスクを低減します。

日本無機“ダイキン”(株)製の商品を実際に見る事が出来ました。

現在、コロナ患者数も減少傾向にあるが、医療従事者のコロナとの戦いは今尚も続いている。
こうした機器の購入補助金が全医療施設が対象ではないのはとても残念。

감염증 대책으로서 “음압 장치”에 대하여 공부하였습니다.
我学习了作为传染病对策的负压装置。
As a countermeasure against infectious diseases, we learned about negative pressure devices.

2021.9.23|ブログ

第26回 日本糖尿病教育看護学会

2021.9.18〜19
「第26回 日本糖尿病教育看護学会」
日本糖尿病教育・看護学会学術集会にリモート参加させて頂きました。

年に1回の糖尿病看護における最大規模の学会であり、毎年の糖尿病治療と看護のトレンドが色濃く反映される学会になります。また、本年はインスリン発見から100年という節目の年にあたり、糖尿病治療と看護の変遷から医療の進歩を感じると共に、患者と向き合う中で共有できる多くの課題もみられました。

今回、様々なセッションに参加させて頂き感じ・学んだ内容を簡単ではありますが、ご報告させて頂きます。

糖尿病管理で最も重要かつ避けるべきイベントは低血糖です。これは毎回しつこくお伝えさせて頂いていますので皆様にも浸透してきたと考えています。先日、当CLの透析患者様でも低血糖症状により来院されています。今回は事なきを得られましたが、重症例では脳障害や死亡にいたるケースもあります。

また低血糖症状は意外と話したがらない患者様も多く40%くらいの患者様は毎回は伝えていないと回答されたデータも発表されました。では低血糖にはどのような症状があるか。もちろん冷感・倦怠感・眩暈は代表的な症状ですが、意外と視覚症状(目の前が暗くなる・急に光が見える)も多く、多様な症状を呈するため、もしかしたら低血糖症状?と疑うことは低血糖を見逃さないために重要です。

本来は間質細胞液から持続的に血糖値を測定するCGM(Continuous Glucose Monitoring)という機材があるのでこれを使用すれば血糖パターンが目視ですべて網羅できますが、当院では実施不可(施設基準外)のため、SMBG(Self Measurement of Blood Glucose)自己血糖値測定から予測するしかありません。毎日SMBGを実施して手帳を持参する方も極めて少ない現状でどの時間帯に低血糖を起こしているまたは起こす可能性があるのかを予測するには、専門教育と自己研鑽を長年重ねて初めて可能になるスキルです。

一朝一夕では困難ですが、ヒントは隠れています。①血糖値のバラつきがある患者は朝の血糖値が平均以上になるタイミングを見つけること。これは夜間に低血糖を起こした際に肝臓で起こる糖新生が収束しきれず朝まで長引いた結果、朝の高血糖をもたらすソモジー効果という現象です。対処は基礎インスリンの減量(トレシーバ・ライゾデグ等)になるので、手帳を見る機会があれば朝の異常高血糖の有無を探して欲しいと思います。これだけでも身近にいる患者様の低血糖の危険性を低下させることは出来ます。

もう一つはフットケアに関してです。範疇が広いので今回はその中でも爪について。爪は小さな皮膚の一部ですが、運動器とも考えられています。歩行のささいな異常から爪の異常に繋がり、爪の痛みから更に歩行異常や関節の変形が進み転倒に繋がる事例も少なくありません。また、下肢の爪は骨との距離が近く皮下脂肪少ないため、虚血(血の流れが妨げられること)に弱い場所であり悪化するスピードも速くなります。

代表的な爪の異常の1つに爪白癬があります。みなさんも一度は目にしたことがあるのでは無いでしょうか?爪白癬は日本に1100万人いるとも言われており、外用薬や内服薬があるにも関わらず、なかなか減少していません。これは無症状なことが多く完治までに時間を要する場合が多いことが考えられます。

その多くは爪が肥厚・脆弱化し黄色または白色化する傾向にあります。しかし結論的にはこれだけでは白癬の診断は出来ず、詰まる所は白癬菌を鏡検で見つけなければならないのですが厄介な事に陽性率(菌が見つかる確率)は8~80%とも言われており、採取方法が重要になります。爪の場合は爪甲と爪床の間(爪と指の間)を細かく掻き出して検体を採取した方が陽性率が高いと言われています。今後は当院でも白癬が疑わしい患者様も通院されているため、積極的に検査が出来たらと考えます。

まだまだ巻き爪と歩行の関係性など多くの学びを得られましたが、長文になっていますので、実践の中で少しずつ皆様にお伝えしながら浸透していく事が出来たらと思います。

最後に今回の学会参加の許可・ご協力して頂いた院長先生はじめ、加賀総看護部長・スタッフの皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとう御座いました。
〈栁〉

제26회 일본 당뇨병 교육·간호 학회(Japan Academy of Diabetes Education and Nursing:JADEN)에 참가했습니다.
参加了第26届日本糖尿病教育·护理学会(Japan Academy of Diabetes Education and Nursing: JADEN)。
I participated 26th Japan Academy of Diabetes Education and Nursing.

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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