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平成30年度 医療安全管理研修会

2018.11.28 ブログ

平成30年度 医療安全管理研修会

会場 小山グランドホテル
主催 小山地区医師会(協力企業 株式会社ニチイ学館)
講師 疋田 早苗(ひきた さなえ)先生

講演 第1部
「コミュニケーションエラーによる医療事故を防止するために」

リスクマネジメントのプロセスですが、「人間はエラーを起こす」ということを前提に、そのエラーが事故に繋がらないように、発生防止だけではなく、発生時・発生後を「一連の流れ」の中で考える取り組みの事です。
ヒューマンエラーとは、「人為的過誤」や「失敗 ミス」のことで、経験を積んだベテランであってもエラーをすることがあります。「すべき事をしない」「すべきでない事をする」ことで発生します。
コミュニケーションに関連したトラブルでは、聞き間違い・思い込み・確認不足があります。人は自分が関心ある情報だけに注意が向いたり、自分の経験や感覚にあわせて解釈して取り込む傾向があります。
エラーを防止するコミュニケーションの為には、スタッフは適度な関係性で、コミュニケーションが取りやすくお互いをモニター(指導・監督)できる関係であること。お互いを尊重し合える関係である事が必要です。
コミュニケーションのミスを防止する為に、
・「確認」という当たり前な方法を「習慣化する」事が大切。
・相手の話を聞いて、分からない部分や疑問を思った事を「想像や憶測したまま」にせず、必ず相手に確かめる。
・「何か変だな」と思ったら、職種、役職に関係なく遠慮なく確かめられる風土・環境をつくることが重要です。

講演 第2部
「良質なチームワークを醸成するコミュニケーション」

・人は自分がどう扱われているかを、接する側の「言葉」や「態度」「動作」から判断しています。
・「私にとって、あなたはとても大切な人」という気持ちを、言葉や態度など全てに表す接し方が良い接遇です。
・相手を大切にすることが「自分への信頼」に繋がっていきます。

自分の普段の言動を振り返り、コミュニケーション不足による医療事故について考え、リスクを減らして、「安心、安全、良質な医療を提供」していきましょう。

院長ブログ/小山すぎの木クリニック

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